プロを目指せない子供。プロを目指さない生き方。簡潔な文でも熱量がすごい

将棋の強い子供が主人公なら、それは大会に出たり、プロを目指したりするものだと思えば。
そうできない事情が、境遇がある。
プロを目指せることも、恵まれた環境あってこそなんだなと感じました。

1話ごとの文字数は少なく、さらさらと読み進められます。
なのに熱量、文章から伝わる質感、リアルさは、胸を打ちます。
それは例えば、どんな局面だとしても、突き詰めれば毎回駒をひとつ選んで指すだけという、将棋の所作にも似ているのでしょう。