弱っちい男の子が、格好良い青年に成長して行くお話です。 まだ完結していませんので、途中までのレビューとなりますが、大変優しいお話です。私は大酒呑みなので、そのようなお話かなと思いましたが、主要人物は皆、お酒が呑めないんですよ。 私が普通に呑み散らかしているお酒から、一生見る事のないであろう高級品まで。お酒と青年に関わる素敵なお話が詰まっています。 皆さんは、お酒が好きですか?
バーテンダーの話やソムリエの話は聞くが、酒屋の話はあまり無いのではないだろうか。今ならではの酒にも、歴史があり製造業ならではの苦悩や努力がある。そして、飲む人にも、選ぶ理由がある。そんな知識を織り交ぜながら、ハートフルに話が綴られていて、何気なく立ち寄ったスーパーやコンビニで、ふんわりと話を思い出すと、少しだけ心を豊かにしてくれる。ホッコリする。そんな作品です。
お酒が大好きな僕からすると、次はどんなお酒だろうと話が進むたびにワクワクしてます。ほっこりしたり、現実を突きつけられたり、ふわっと悲しくなったり。酒屋を通していろんな人情が垣間見れます。天音さんの強烈キャラがまたいい味出してます。主人公が直面している悩みをどう消化させていくのか。とても楽しみです。
酒は人によって醸され、人の和を醸す。それを体現した本作は、人ごとに酒を定めてその根に在るものを掘り起こそうとする。酒に貴賎なしという呑兵衛の言葉は、モエ・ド・シャンドンとワンカップが居並ぶ構成に表れ、それは、人に貴賎なしという尊い思想に至る。惜しむらくは、その一杯である必然性が砂上の楼閣のように見えるところであろうか。いや、それとも単純に物語として楽しめぬ我が呑兵衛としての在り方故であろうか。先に待つ一杯に思いを馳せながら、その問いを答えを求めるのはあまりに酔狂が過ぎるのかもしれない。
夢のない僕と夢に破れた酒屋の女店主の物語。酒の肴にぜひ!
今途中まで読みましたが面白いし、言葉のチョイスがすごく好きです!
自宅警備員をしていた『鵜飼大輔』は母親の策により『大沢天音』の元へと連れていかれ住み込みで働くことになる。そのお店は居酒屋、名を『酒の大沢』未成年である大輔はお酒のことは全く知らない。だが店主の天音もお酒が全く飲めない下戸である。この2人の元にやってくるお客さんとの日常。お酒が魅せる喜怒哀楽の物語。そこには生きた証がありこれからを生きる人の礎となる。日常に起こりうる出来事をお酒を絡めてしんみりと語り語られ、身も心も温まるような人情味溢れる物語。読んでみませんか?きっと温かい気持ちになりますよ。
頼りなさげなようでいて人をよく見ている主人公とガサツで男前な女店主が織りなすハートフルストーリーです。実際にお酒を飲まなくても、このお話を読めば心が温まります。
日常にありそうな話を小説にするのは、盛り上がりに欠けるという点からも難しいと思っていましたが、この作品は大きな山がなくても成立してしまう凄さがあります! なかでも表現が素晴らしい。良い意味で素朴な、綺麗でやわらかい表現を使っているので、心が暖まります。 お酒の知識が多くを占めるかと思いきやそうではなく、ちょうど良い割合で知識とストーリーを割っていて、楽しく読ませていただきました!
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