【　章紋のトバサ　】

ダメだ。ホラーがそこまで得意じゃない私には読めない作品でした。

基本的に文章のものは大丈夫なんですが、これはまずい。

映像？そんなの想像できるわけないじゃないですか。想像したら、今日寝れなくなりますわ。

それくらい不気味に怖いです。

ホラー好きなら絶対読むべき

■面白かった/良いなと思った点
まず何よりも小説でありながらゲーム要素を取り入れている”メモ機能”がとても楽しい作品です。

この機能を持ちいることによって、服装や造形、場面の説明といった情景描写を抑え、純粋な物語の展開をメインで書きつつ、心理描写を補足しておくことすら可能としています。

他の方のコメントにもありますが、本作を語る上では絶対に外せない要素の一つとして、物語を効果的に彩っていました。


■タイトルにも意味が
"紋章技術"を使った描写と、タイトルの"章紋"を絡めた描写が序盤から登場し、劇中でしっかりとタイトル回収も行われる【タイトルに意味が詰まっている】作品です。

あらすじ…続きを読む

良い点
　読みやすい文体で、読者に読ませる努力が良かったです。また、作品への没入感がかなりあります。その理由は、メモという特徴です。Webというかカクヨムならでは？、の機能に挑戦してて素晴らしいですね。そのような良い点も、作品を読みたくなる要素だと思います。

　謎を良い感じに散りばめられていて、そこに加えてメモがアクセントになってます。ホラー的な、ミステリーな雰囲気も相まって面白いです。世界観が独特なのもあって、陰鬱な空気になっています。しかし、サブキャラクターが、その空気を飛ばすこともあったので楽しかったです。妙に悍ましい空気感なのも良いですね。特に紋章関連がいい空気感です。

　ミステ…続きを読む

メルヘンチックな現代ダークファンタジー、かつゲーム感覚で楽しめる作品！
文章もうまくてすらすら読める。
何を言ってもネタバレになるような作風ですが、主人公・イザホとマウのコンビも魅力的！
しかも下書き共有システムを利用したギミックがあるのですが、これが超ユーザビリティ！設定やメモを各話に付けていけるのですが、アイディア勝ちです。カクヨム内で特許取得しても良いレベル。むしろ真似して使用料払いたいくらい。
時間のある時に腰を据えてじっくり読み進める予定なのですが、これはもっと読まれるべき作品だと思います……！

下書き共有ギミックが読者を引き込む手段として使われていて新感覚。主人公と一緒に探索している気分になれます。
バイオハザード的なゲームでメモを確認したり、探偵ゲームで証拠を集めたりするあれによく似ています。
この使い方は目から鱗です。
メルヘンチックなのですが猟奇的な描写もあり、非日常への誘いがうまい。うさぎさん可愛い。
行間を多用した文体も物語中に流れる間を感じさせ、効果的です。
ウェブ小説でないと成立しない文章構成、ギミックを活用しており、「こういうこともできるのか！」とコロンブスの卵的な気分になりました。

まるで上質なノベルゲームを進めているかのような感覚に陥ります。とにかく、面白い。不思議で個性的なキャラクターもいい。
10年前の凄惨で不可思議な事件。主人公の出生の秘密、事件との関わり。この町で全てが解き明かされるのか...？
まずはACT1までご覧下さい。必ず続きを読みたくなるはずです！

色々と仕込まれたダークファンタジー、という感想です。
設定自体がすごく練り込まれてるので、そのまま読み進めていると迷子になりそうなほど。
それをメモのギミックでフォローしていくスタイルはweb小説ならではのスタイルですね。

ホラーとミステリーとファンタジーを混ぜたようなストーリーも面白いですし、私は読んだことがないスタイルの小説でした。
是非一度読んでみてください。オススメです。

怖い！怖い！怖い！でも、気になる！
そんな大きな作品に出会ってしまって、怖さも含めてドキドキしています。
主人公視点で物語を読んでも、
10年前の遺族視点で物語を読んでも、
どちらも切なくて、どうしたらハッピーエンドになるの？と物語の結末が幸せであることを願わずにはいられません。
また、メモのギミックが面白いです。まるで、読者に与えられた紋章のようです。

まず様々な謎や伏線が綿密に書き込まれている印象を受けます。
主人公の少女イザホの正体を早々に明かすというストーリーはこれからの展開に期待が暴発してしまいました。
謎は焦らした方が良いのですがもちろんそんな謎もあります。
かつて起きた異常な事件、その真実を求めて二人は行動を共にするのです。
ちなみに二人と言っていますがイザホの相棒はウサギです。
シルクハットにタキシードというどこかの銘探偵が着ていそうな服装で一つ一つの動作も愛嬌があって可愛い。
バラバラ殺人の真実はまだ先になりそうですがそこに至る道も面白い展開になりそうなので解決編が楽しみです。
この作品は色々な作品にオマージュを捧げているよ…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（139文字）