概要
いえ、僕は幽霊のような低級なモノではないのですよ。
僕がスマホからポンッと飛び出すと、女の子が「ギャアアアア!」と悲鳴をあげました。どうやら僕を幽霊だと思っているようです。でも、僕は幽霊ではないのですよ。
「5分で読書」短編小説コンテスト(ホラー)への応募作品になります。
そこまでの残酷描写はありませんが、一応残酷描写のセルフレイティングつきです。苦手な方はお気をつけください。
「5分で読書」短編小説コンテスト(ホラー)への応募作品になります。
そこまでの残酷描写はありませんが、一応残酷描写のセルフレイティングつきです。苦手な方はお気をつけください。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!あれっ? 何でキズが? 道理でね
小さい頃、悪いことをした後は誰かに見られている気がしていました。
テレビで大家族の日常をおもしろおかしく追いかけるドキュメンタリーを見た影響かも知れません。
きっと自分もこんな風に誰かに見られている、そう思っていました。
大きくなり、そんなことは忘れていました。
でも、
この話を読んで、これはアリかなって思いました。
中学の頃、一年ぐらい部活でイジメに遭い、何もかもメチャクチャにして死んでしまおうと思ったがあります。
ある日突然、仲が良かった筈の友達だと思っていた相手からムシをされ、嫌がらせをされる。
後輩を含めて男子部員全員からイジメられました。
女子部員は見て見ぬふりです…続きを読む - ★★★ Excellent!!!スマホから現れた男の正体は……? ネット社会を風刺した傑作ホラー短編。
語り手である「僕」はとある女の子のスマートフォンから唐突に現れて、驚く少女に話しかけます。
明らかに人間ではない「僕」には目的があるようですが……。
インターネットが普及した現代では「何かをやらかした人間」は誹謗中傷が集中し炎上するという一面があります。
悪口を書き込む側は「みんながやっているから」と軽い気持ちですが、受ける側は数千人の悪意をぶつけられてしまいます。
一つひとつは小石でも、数千個もぶつけられた人間は激しく傷つくことになるわけで、そういう風潮を平気で見過ごしがちな現代人に「やられる側の痛み」を突き付けてドキリとさせる物語でした。
お薦めの一作です。