概要
時は満ち、奇跡は巡る
実在の行事に基づいて書きました。
あまり怖くはありません。
5分間で1話完結です。
あまり怖くはありません。
5分間で1話完結です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!伝わる不思議な行事とラストの神秘的さが興味深い
色んな地域に、地域特有の伝統行事があるのだと思う。
この物語では十五夜に豆を隠し、集める。
大人でも子供でもない小学生が行う行事だが、小学生の弟を持つ大学生の視点からの行事への考察は興味深い。
子供たちが楽しんでやっている行事の本当の意味は? 考えると怖くもなるが、真実は分からないままだ。
そんな行事が描かれると同時に不審者である「リアカーマン」がでてくる。
皆によく思われていないようで、登場した時は胡散臭さを感じたが、ラスト、その印象がガラリと変わる。
彼が運んでいた光るものの正体は一体何だったのだろう。分からないままだが、十五夜の月の下で一斉に放たれ飛んでいった光はとても幻想的で、神秘…続きを読む - ★★★ Excellent!!!十五夜に子供たちが集めて回る豆と、謎のリヤカーマンが運ぶもの
地域に根付く不思議な行事。慣例的に行なっていたそれが、そもそもどんな由来で始まったのか、人々が知ることは少ないのかもしれません。
子供たちが豆を集める満月の夜の、ちょっとソワソワする空気がリアルです。
彼らにとってはただ楽しい、なんとなく特別な行事。
謎の男『リヤカーマン』の不気味さが、何とも良い味です。
ひたすら得体の知れない存在だった彼の印象が、最後のシーンでガラリと変わるのがとても神秘的で印象的でした。
豆を集める行為の意味を、現世に生きる子供たちが誰一人知らなかったとしても。
そうやって慣習が続いていく、ゆったりと平和な時が流れていくということこそが、大切なのかもしれません。
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