概要
ロリコンとロックンローラーは似通った点が多い
売れないシンガーソングライター篠崎佑磨(シノザキユーマ)の救いは、いつどんなライブにも必ず現れるたった一人のファン、通称『すばるん』の存在であった。ところがこの人物、一度もユーマへ素顔を晒したことが無い。
いい加減に売れる曲を書かなければと一念発起し、今までのスタイルを捨て媚び媚びのラブバラードを作り上げたユーマ。これが意外にも動画投稿サイトで中々の好反応。しかしある日のライブ後……。
『こんな売れ線狙いの駄曲、ユーマさんに相応しくありません』
『あの頃のユーマさんの曲と生き様が好きでした』
『私ならもっとユーマさんを輝かせることが出来ます』
たった一人のファン『すばるん』の正体は、一回りも離れたロリっ子中学生。アーティストと一ファンに過ぎなかった二人の関係はやがて……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「売れるものを作るべきか? 自分のやりたいことをやるべきか?」
「売れるものを作るべきか? それとも、自分のやりたいことをやるべきか?」
創作をしているほとんどの人が一度は当たるであろう永遠の課題に真っ向から挑んでいる作品です。
やりたいことだけでは売れるきっかけの掴めないミュージシャン・ユーマの悩み。
変化を嫌う古参のファンすばるんの思い。
それぞれの形で夢を追う仲間たちの決意。
ユーマを慕ったり気に掛ける周りの人々の視線。
そんな一つ一つの心情が隅々まで非常にリアルに描かれています。リアル過ぎて、毎話のように胸がちくちくと痛むくらいです。呼吸が苦しくなる時さえあります。
すばるんをプロデューサーに迎えた日々を経て、ユーマの出す結論が正しいかどう…続きを読む