第5話妹、戻る

「やっと終わったー!!!」


「そうね、14時終わりは嬉しいし」


「七海さん、望さんも、部活が有るんですから。ちゃんと参加してくださいね」


「解ってるよ!文芸部は僕の癒しだからね!」


そんな無い胸を張りながら望さんは嬉しい事を言ってくれます。


「癒しなら、キチンと部活動に参加して欲しいわね、望さん。」


「うぅ、のぞっち。でもでも、眠くなるのは自然な事だよ!」


「では授業中寝るのは?」


「授業がつまらないから!あははは、、、は!」


「解りました、先生の授業がつまらない。OK、成績下げます。元々授業態度は悪いので、他の先生達も文句はないでしょう」


「のぞっち!待って!プリーズ!waitplease!」


望さんは頭は悪くありません。テストでも常に総合9位。300人いるなかの9位ですからとても良いのですが、授業で寝るのは日常茶飯事。でも、提出物は出す。先生からの評価は結構微妙そうです。


「榛名、私達は始めよう。望も希先生も後から来るだろう」


「そうですね、新しい魔法を考えなくてはいけないし」


文芸部の場所は地下一階、誰も来ない旧大戦時の防空壕や何かを部室に改造した物です。

私達にとって文芸部は隠れ蓑。本当は新しい魔法を開発するための場所でしか無いんです。別に中学校でなくとも良いのですが、部活動無所属は色々と外見が悪いので。


「ふにゃ?ハルニャとニャニャミだけかにゃ、またノゾミ達はサボりかにゃ」


「アリーナ、すぐ来きます。それよりも、魔法の開発をしましょう」


「了解にゃ、攻撃、回復、防御、支援、どれにするにゃ。経験から言っても、増やせる魔法は1つにゃ、慎重に選ぶにゃ」


「榛名、ここは支援魔法か回復魔法を覚えよう。私達は戦闘終了後いつも疲れている。もし、クラスメイトにおかしいと思われていたとしたら、、、」


「そうね、それに今は誰も傷を負ってはいないけどいつまでもとは言えない。それなら、防御魔法もアリですね」


魔法少女になると決めたときから、街を守る。それを誓った、進学しても皆その気持ちは変わらない。そう信じている。


「なら、防御魔法にしましょう。どうせ4人の力を合わせないと魔法は覚えられないんだから」


「希先生、しかし傷は」


「大丈夫、アリーナが使えるわ」


「にゃ?!」


「うぅ、眠い。ご飯食べたい」


「望もシャキッとする。ほら、いくよ」


「ひゃい」


私達はアリーナを中心にし、魔力で魔法陣を形成しました。


「「「「守りの魔法よ、我が身に宿りたまえ!」」」」


激しい光と共に私達は魔法少女の姿に変わり、一斉に同じ魔法を唱えました。


「「「「マジカル・ウォール」」」」


変身を解き、各々マジカル・ウォールの手応えを確認します。


「なーちゃん、海ちゃん、のぞっち。これ見て、同じ量の魔力を使っても大きさを変えれば強度も変わるみたいなんだ」


本当にこういう時は望さんは速いです。私達よりも先に見つけるのだから。


「ピンポイントならもっと少なくても良いかもな」


「海ちゃん、それ怖いよ」


結局、二時間ほど魔法の練習をして下校時刻になりました。希先生は回収する物があると言って職員室に向かいましたが、私達3人は昇降口から普通に外に出ました。


「うわ、格好いい!なーちゃんも海ちゃんもあの人見て!」


いきなり望さんが騒ぎ、私達の視線はその人物の場所に向かいました。黒のライダースーツと黒いフルフェイスタイプのライダーメット、男性というのしか解らず、不審者としか見えませんが望は格好いいらしいです。


「おい、あの人こっち来てないか?」


七海さんが言うとうり、確かに男性は確かに私達の方に来ています。そして、私達の前で止まると、急にナイフを取り出し私に振り下ろそうとしてきました。叫び声も出せない中、エンジン音が近付いて来るのが解りました。ナイフが私に刺さろうとした瞬間、


「は?」「え?」「ワォ!」


ナイフを持った男が跳んできたサイドカー付きのバイクに吹き飛ばさせる所でした。サイドカー付きのバイクは中学校の土手を登って来たようで後がついています。そして、バイクから白いライダースーツ、白いライダーメットの男性がシールドを上げて叫びました。


「妹に、よくも!」


「ねぇ、あの白い人もしかして、、、」


「なーちゃんのお兄さん?」


「(パクパク)」


兄さんは振り下ろされるナイフを弾き、不審者を取り押さえました。


「貴女達大丈夫?!」


「希!お前教師だろうが!生徒が危険なめに遭ってるのに何処にいた!」


「佐月君?!」








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