第15話 魅力的な主人公、キャラクターの作り方とは

 話の軸になり、かつ読者が感情移入し読み進めていく重要なポジション、それが主人公です。

 それに付随し、ヒロイン、ライバルキャラ、師匠キャラなど、たくさんのキャラを考えていくことになるかと思います。


 キャラクターが魅力的であれば、ストーリーに重みが生まれ作品の質が上がります。では、どんなキャラクターが魅力的なのか?

 他の作品や心理学的な要素も取り入れつつ考察していきましょう。


 魅力的なキャラの条件①「芯が通っている。」

 魅力的なキャラの条件②「夢や目標がある。」

 魅力的なキャラの条件③「欠点や弱みがある。」


 これらが多い傾向にあると思います。

 1つずつ解説していきます。



 魅力的なキャラの条件①「芯が通っている。」

 これは言ってしまえば、“キャラがブレない”とも言い換えることができます。

 主人公の中に一つ信念があり、何があっても曲げない。つまり、とても意思が固いということになります。

 逆に芯が無い、ブレブレなキャラクターとは?

 テンプレで考えると、目立ちたくないと言っておきながらいきなり最上級の技で辺りを破壊たり、女に興味が無いと言っておきながらハーレム形成する。といったようなことです。

 キャラの思考や行動がブレてしまうと読者が違和感を覚えてしまい感情移入できなくなってしまう、魅力のないキャラクターとなってしまいます。



 魅力的なキャラの条件②「夢や目標がある。」

 例えば、「海賊王」であったり、「火影」であったりと大小ありますが、夢や目標があり、それに向かって真っ直ぐに努力するキャラクターはつい応援してしまいたくなるものです。

 また、具体的な目標があることで読者も夢に向かって話が進んでいると感じ、読み進めていく中で達成感や充実感を覚えます。

 逆の例で言ってしまうと、魔王を倒す!と言っておきながら町をフラフラして女の子をナンパしたり……と、話が進まず、読者は何を見せられているんだ?となってしまいます。

 早い段階で明確な目標を提示してあげるほうが良いでしょう。



 魅力的なキャラの条件③「欠点や弱みがある。」

 人間は何か一つでも欠点があると、親近感を覚えるという心理効果があります。

 完璧超人よりも、欠点や弱点があるほうが親しみを覚えやすく共感したくなります。

 海賊なのに海が弱点だったり、忍者なのに忍術が下手だったり……と、名作の主人公は何か一つ欠点があり、そこを努力や工夫でカバーしたり、仲間がフォローしたりして、話を膨らませる作家は腕があるように思います。

 それと対照的にライバルキャラを万能キャラや完璧キャラにすることで、より対比ができ、キャラクターの魅力がより深まると思います。

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