第14話 2話目以降も読んでもらえる魅力的な第1話とは何かを考える

 カクヨムの形式上、第1話の重要性は多く書いてきました。

 では、具体的にどうすれば2話に繋がる魅力的な話ができるのか?

 ランキング上位の作品や調べた情報を元に自分なりに考察してみました。


①コンセプト、魅力を出し惜しみしない

②設定は簡潔に

③山場を盛り込む


私が見た限りではこれらが上手く盛り込まれているように感じました。

1つずつ解説していきます。


①コンセプト、魅力を出し惜しみしない

 1話目を読んで気に入ってもらわなければ、それ以降を読んでもらうことはありません。せっかく練った設定やキャラクターも読んでもらわなければ全く意味のないものになってしまいます。

 読者を序盤で惹き付けるために、コンセプト、魅力を出し惜しみせず、しっかり魅力を伝えていきましょう。



②設定は簡潔に

 ①で出し惜しみしないと言ったものの、簡潔にとはどういうことでしょう?

 これは1話目から独自の世界観やキャラクターの細かい設定、オリジナルの用語を詰め込み過ぎても読者がついていけないからです。

 1話目で全部語りたいがために、主要キャラクターが多数登場し、専門用語が多く出てきて世界観の細かい内容まで書いてしまうとします。

 しかし、読者にとっては初めて読むものなので、一生懸命理解しようとしますが、読んでて疲れてしまい読者が離脱してしまいます。

 世界観やキャラ設定は軽く触れたり内容にまとめるなどし、コンセプトをしっかり読者に伝えるようにしましょう。



③山場を盛り込む

 起承転結という言葉があるように、やはり大事な1話目をただの世界観の解説やキャラ紹介だけで終わってしまっては、2話目に繋がりません。

 マンガであれば長期的な話の中で山場や見せ場を作ることができますが、小説という媒体では長期間、引きやタメを作りすぎると読者が耐えきれずに離脱する傾向が見られます。

 短い話の中でも何かの山場を設けたり、次の話の引きを持たせ読者に「続きが読みたい」と思わせなければなりません。

 移行率の話もあったように、1話目以降の読者は100人いれば、100人全員2話目を読むことはほぼありません。このせっかく来てくれた読者を如何に別の作品に逃がさずに次の話を読んでもらえるか、基本的にはこの繰り返しになります。



 この他にも、スマホで読む読者に合わせて体裁を整えたり、奇をてらったり、読者を飽きさせない工夫が必要となります。

読む側と書く側では全く視点が違うため、せっかく時間をかけて練った設定を無駄にしないためにも、ぜひ1話目は十分推敲しての臨んでいただきたく思います。

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