ライターとコンサル視点で考えるなろう考察

第1話 なろう系作家が増えた理由を時代背景と人間の心理から読み解く

 小説投稿サイトができてから10年以上が経ち、ラノベに触れる機会が一気に増えました。

 一般の方でも気軽に投稿できるようになった結果、書籍化、アニメ化、映画化!と夢のあるコンテンツになりました。


 その一方で大量に作品が溢れかえり、“質より量” “内容よりも話題性” “とりあえずエログロ描写” のようなものが多いのも事実です。


 たくさんの方が考察されている中で、私は私なりのマーケティング視点を取り入れた考察を行っていきたいと思います。

 なろう作品においてまた違った見方が出来たり、執筆するうえでの参考になれば幸いです。


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 時代背景


 もともとラノベと呼べるものは存在していましたが、王道の物が多くファンタジーもの、SFもの、などジャンルも今と比べて細分化されていませんでした。

 しかし、2000年代のオタクブームを皮切りにラノベにも焦点が当てられ1つのジャンルとして確立します。


 その後数々のライター、作家に執筆され、そのジャンルも細かく細分化されていきます。ですが、まだこの頃は『才能のある有名な作家やゲームのシナリオライターが書くもの』と、作家と読者に決定的な壁があったように感じます。


 一方出版社はこのブームを逃さまいと、新人作家の発掘に力をいれ賞やコンテスト、「このライトノベルがすごい!」などが発行され、積極的に力を入れていたように感じます。


 ですが、力を入れ続けた結果、作品数は増えたが斬新なものが減った、目新しいものがなくなったという状況に陥ってしまいます。

 インターネットの普及・ゲームの技術の進化により、ラノベの勢いは衰えていったかのように見えます。


 ここで目を付けたのがオンライン小説です。

 一家に1台パソコンが当たり前になり、個人で投稿したり、自分でwebサイトを作成し公開するといった人が現れ始めます。

 小説投稿サイトの第一人者となる「小説家になろう」が登場すると一気に急成長を見せます。


 ゲームや本を読んで誰もが妄想したり、こんな話があったらなぁと創造意欲を掻き立てたものです。

 しかし、今まではプロの作家が書くもの、コンテストに応募して受賞した人だけがなれるもの。と、心のどこかで思っていたでしょう。

 作業工程的にも、才能的にも敷居が高く、なかなか手が出せずにいたのです。

 ところが、一般の人でも気軽に参加できるようになりラノベ原作のアニメ化などが増えたことで、今まで抑えていた創作意欲が一気に解放されたのです。


「自分でもなれるかもしれない!」と。


 遠い目標は人間はやる気が出ずにモチベーションが続きませんが、身近な目標には意外と簡単に最初の一歩を踏み出せるものです。ましてや、昨日まで自分と同じ一般人だった人が、ラノベ作家としてデビューしたとなれば創作意欲も上がることでしょう。


 良くも悪くもプロになれる敷居が下がったことで、ラノベ作家とラノベ作品が爆発的に増えたと考察します。




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 あくまで私個人の考察、見解ですのでこれをやれば100%PVが増えると保証できるものではございません。「こんな見方もあるんだ」くらいの参考程度に思っていただき、少しでも読んで面白かった、役に立ったと思っていただければ幸いです。

 

 作家様はご存知かと思いますが、執筆するうえでフォロー、レビュー、応援は非常に励みになります。

 よろしければご意見やコメント、ご指摘、アドバイスなどお待ちしております。

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