第3話 なぜ“なろう系”は嫌われるのか?人間心理と流行から分析

 異世界に召喚され、チートスキルをもらい、新しい世界でチートスキルを駆使して大活躍!

 というのが良く見かけるweb小説の異世界ファンタジーものとしての“テンプレ”展開と言われるものです。


 このテンプレ展開が起こるなろう系主人公ですが、あまり好まれない、所謂アンチと呼ばれる人が多いのも事実です。

 なぜこのようなことが起こるのか人間心理から読み解いてみました。



 ◆アンチが多い原因①チートに共感できない。

人間は自分と同じ共通点を持つものを仲間と認識する心理が働きます。

同じ出身だったり、同じ部活動で話が弾み、一気に緊張が解けて仲良くなったという話などを聞いたことがあると思います。

 これがあまりにも現実離れし過ぎると、自分とは別物と認識して共感できなくなってしまい、敵対心が働いてしまうのです。



 ◆アンチが多い原因②何の苦労もせずにチートスキルを手にしている。

 よく死んで転生するついでにとんでもないチートスキルを手に入れて、異世界で無双!みたいな展開がありますが、こちらも現実的に考えて起こりがたい現象です。

 人間は自分が想像できないことには共感できず、ご都合主義と解釈されてしまいます。努力の過程であったり、スキルを手に入れた理由を描写することで、嫌悪感は薄れます。



 ◆アンチが多い原因③主人公の意思がブレブレ。

 主人公は読者が感情移入する対象で非常に重要な役割です。その主人公が自分の意思を持たず周りに流されやすかったり、魔王を討伐すると言っておきながらハーレム形成に力を入れていたりすると、感情移入できなくなってしまい、こちらも嫌われる対象となってしまいます。


作品のコンセプトをしっかりと練ったうえで、この主人公はこういう性格だからこういう行動をする。といった芯をしっかりと固めると魅力のある主人公になり、嫌悪感はなくなるでしょう。




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 あくまで私個人の考察、見解ですのでこれをやれば100%PVが増えると保証できるものではございません。「こんな見方もあるんだ」くらいの参考程度に思っていただき、少しでも読んで面白かった、役に立ったと思っていただければ幸いです。

 

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