概要
強い思いが込められた絵にまつわる現代ファンタジー
【200PVありがとうございます!】
春咲千雨、18歳。
平々凡々という言葉が似合いそうな彼女はある日、道端で行き倒れていた少年、白筆憑代を助ける。
それがきっかけで、千雨は絵画の裏に潜む非日常の世界に触れることになる。
「助けるよ。あんたも、あんたの家族も。春咲千雨、あんたは僕の恩人だから」
「だから――僕を、信じてほしい」
※スニーカー大賞に応募する都合で、あらすじをつけています。
ネタバレのない状態で読み進めたい方は、あらすじをスキップして第一話からお楽しみください。
春咲千雨、18歳。
平々凡々という言葉が似合いそうな彼女はある日、道端で行き倒れていた少年、白筆憑代を助ける。
それがきっかけで、千雨は絵画の裏に潜む非日常の世界に触れることになる。
「助けるよ。あんたも、あんたの家族も。春咲千雨、あんたは僕の恩人だから」
「だから――僕を、信じてほしい」
※スニーカー大賞に応募する都合で、あらすじをつけています。
ネタバレのない状態で読み進めたい方は、あらすじをスキップして第一話からお楽しみください。
読んでいただき、本当にありがとうございます。
感想や応援の声がとても励みになっております。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!想いと願いを絵筆にのせて。呪い絵をめぐる、少年少女の愛と勇気の物語。
ほんのり怪奇ミステリの香り漂う、和風な現代ファンタジーです。
呪い絵と呼ばれる、呪力と意志を持ってしまった絵画が引き起こす怪奇現象を解決するため、主人公の少女が修繕画師(リペティファクター)という職業の少年に助けを求め……という流れですが、そこに至る過程がとても丁寧に描かれています。
読んでて絵具の香りを思いだすくらいにしっかり書き込まれた情景や心理、そのテイストで怪奇の描写も描かれていくので、読んでいるこちらも千雨と一緒にドキドキハラハラさせられます。
けれど、出てくる人物たちは皆とても優しく思いやりがあり、全体的に穏やかな印象の物語でもあります。
終盤で明かされる真相はなか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!一見するとなんの変哲もない絵画が、ある日突然牙をむくとしたら?
よく学校の怪談などで、偉人の自画像が動き出すなんて小話がありますが、あれに特化した物語です。特殊設定を、あえて絵画に絞り込むことでオリジナリティを演出しているともいえます。
さてどんな怪奇現象が起きるかといえば、呪い絵と呼ばれる絵画が、日常風景に馴染みながら生活を侵食して、いつのまにか人間を食べてしまうというものです。物理的なホラーではなく、精神性の強い捕食といったほうが適切かもしれません。
そんな恐ろしい呪い絵と対峙するのが、修繕画師という職業でした。
主人公は若い女の子ですが、ひょんなことから修繕画師の青年と出会うことで、物語が始まりました。出会った当初は、彼の職業のことを…続きを読む