概要
深淵の森から始まる、金の瞳の青年と精霊に導かれた少女の旅物語。
精霊のあふれる地「深淵の森」で育った青年サナトは、ある日、風の報せで二つの来訪者を知る。
ひとつは結界を破り森を蹂躙しようとする侵入者。
そしてもうひとつは、精霊に導かれた旅の少女レラ。
レラとの出会いにより、妖魔を呼ぶ呪われた身であると自覚するサナトは、世界に忍び寄る災厄を知る。
「妖魔が湧くには理由がある」
サナトが人としての形を失ったとしても、偉大な竜を探し出せば世界を救える可能性がある。
何もしなかった、という後悔は無くなる。
そう覚悟を決めたサナトは、レラとエルクのムー、相棒の銀狼ナギと共に、遥か西方ダウディノーグ王国を目指し旅立つ。
作者・管野月子 © 2020-2021 Tsukiko Kanno.
重複掲載「ノベルアッププラス」
ひとつは結界を破り森を蹂躙しようとする侵入者。
そしてもうひとつは、精霊に導かれた旅の少女レラ。
レラとの出会いにより、妖魔を呼ぶ呪われた身であると自覚するサナトは、世界に忍び寄る災厄を知る。
「妖魔が湧くには理由がある」
サナトが人としての形を失ったとしても、偉大な竜を探し出せば世界を救える可能性がある。
何もしなかった、という後悔は無くなる。
そう覚悟を決めたサナトは、レラとエルクのムー、相棒の銀狼ナギと共に、遥か西方ダウディノーグ王国を目指し旅立つ。
作者・管野月子 © 2020-2021 Tsukiko Kanno.
重複掲載「ノベルアッププラス」
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!本を開けば広がる、重厚な世界観と旅物語
王道、というより、ほのかにダーク。
人間の陰の部分が描かれる、どちらかというと大人向けのストーリー。
自分はダーク・ファンタジーと感じたぐらい。
陰があるからこそ、陽が際立つ。
力は、扱い方次第でどちらの側面にも転ぶ。
空想の世界の物語でありながら、ご都合主義の現実ものより圧倒的リアリティをもって訴えてくる。
クールで陰のある、玉にきずな世間知らずさがウリ(?)の青年サナト。
しっかり者のようで度々サナトに調子を崩される、大いなる目的のために旅する少女レラ。
二人を中心に、精霊と、妖魔と成り果てたモノ、そして気になる「竜」の存在。
タグについた「ハッピーエンド」を一体どう迎えるのか。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!美しい世界を、読者も一緒に旅できる
精霊がいる剣と魔法の世界…これだけの説明なら、よくあるハイファンタジーですが、この作品の一味も二味も違うところはその緻密な世界観。
特筆すべき部分としては、まるで魔法というものが実在するかのようなのです。そして理論が説明できるほどに詳細に組み上げられていて、呪文も取ってつけたようなものではなく、言霊としてリアルな世界でも作用するのではないかというぐらい、よく出来ています。
そのような独特の魔法観は、魔法はこういうものであるという漠然としたイメージを持つゲーム世代には理解が難しいと思いきや、物語の中で少しずつ抵抗なく知って行く事が出来ます。
そしてこの魔法にまつわる問題が、彼らの前…続きを読む