本を開けば広がる、重厚な世界観と旅物語

王道、というより、ほのかにダーク。
人間の陰の部分が描かれる、どちらかというと大人向けのストーリー。
自分はダーク・ファンタジーと感じたぐらい。

陰があるからこそ、陽が際立つ。
力は、扱い方次第でどちらの側面にも転ぶ。
空想の世界の物語でありながら、ご都合主義の現実ものより圧倒的リアリティをもって訴えてくる。

クールで陰のある、玉にきずな世間知らずさがウリ(?)の青年サナト。
しっかり者のようで度々サナトに調子を崩される、大いなる目的のために旅する少女レラ。
二人を中心に、精霊と、妖魔と成り果てたモノ、そして気になる「竜」の存在。

タグについた「ハッピーエンド」を一体どう迎えるのか。
気になったあなたもぜひこの物語の旅に出よう。

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