渋茶のアカネ

　プロのフォトグラファーを目指すアカネの愛機は、中学の時に親を泣き落として買ってもらったワゴン・セールの特価品。オーバーホールを重ねていますがどうにも不調気味。買い替えを考えています。
　そんな時にカレンダーの仕事を命じられます。ツバサから与えられた課題は前任者を上回ること。勇んで確認してみると、なんと撮っていたのはオフィス加納の創始者であり世界の巨匠とまで呼ばれた加納志織。あまりの実力差に呆然とさせられます。
　アカネは打開策を求めて依頼者の及川小次郎に会いに行きます。及川は加納志織にカレンダーを依頼した経緯を語り、アカネのカメラに興味を示します。及川はカメラの不調を見抜き、岡本カメラに修理を依頼します。
　岡本カメラで聞かされたのはカメラの由来。そのカメラは及川の最後の夢が込められたもの…続きを読む