最後の眠りが覚める時

今よりも半世紀程度未来の話。そこでは、完成した量子コンピューターにより、死んだ人間の精神をごく短い時間だけ再生させることに成功していた。
いなくなってしまう世界に、どんな思いを残し、なにを伝えるのか。

ある軍人は、見知らぬ女性に起こされ、最後の五時間に恋を知る。
ある少年は、年上の幼馴染から、少し変則的な起こされ方をする。
ある女性は、その死の真相を探るべく、警察により呼び戻され……。

章の一つ一つが同じ世界を生きた別々の主人公で、其々の視点から物語が進んでいきます。
命と恋をテーマにした、軽度のＳＦ短編集です。

以前【小説家になろう】のサイトで公開していたものですが、加筆版として再掲載させて頂きます。