概要
少女人魚×海軍、歌の響きが彼らにもたらすものは、平和か、戦争か。
海軍司令官のジークフリート・アドルフ(25)と海軍兵、アルべリヒ・ベルツ(25)は船で船員を連れ、ライン川のローレライ岩付近を走っていた。ジークフリートとアルべリヒは同じ田舎村出身であったが、先にジークフリートの方が出世してしまったという経緯があり、そのことにアルべリヒは嫉妬の感情を隠していた。甲板に二人で立っていた時に、アルべリヒはライン川のローレライ伝説についてジークフリートに語り掛ける。ローレライ岩伝説とは、ライン川を通行する船に歌いかける美しい人魚たちの噂で、彼女たちの歌を聞いた者はその美声に聞き惚れて、船の舵を取り損ね川底に沈んでしまうというものだった。二人はただの昔の噂だと一笑する。気が付くとローレライ岩付近にたどり着く。
すると、どこからともなく美しい歌声が折り重なるように
すると、どこからともなく美しい歌声が折り重なるように