概要
『あの子は儂が育てた、自慢の勇者なんじゃからな』
【戦狼】ルドルフ・フォスター
かつて王国最強の剣士であった彼は、老いた最期の時を、魔王軍へのスパイとして生き、弟子である剣聖を魔王のもとへ送り出したところで、殉職した。
そして彼は、ひょんなことから黄泉返りを果たし、この世界に新たな魔族の脅威が迫っていることと、剣聖の力を失ってしまったという弟子の状況を知る。
「いまのわたしは何もできない、ただの小娘……だから、お願いします。わたしにもう一度、剣を教えてください」
無力に打ち震えながらも、立ち向かう、かつての弟子の懇願に、ルドルフは誓う。
──今度こそ、師匠として愛弟子をひとりにしない、と。
そうして、二人は再び、最強の師弟として、並び立つ。
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