概要
誰かの力に、なりたいって、ずっと夢見ていた。ありがとう
遠野まわた。彼女は自分がどう生きればいいのか悩める十八歳の女子高生。
ある日、喫茶室『メロディードール』にて、店員と名乗る幼女に巡り逢う。
少女は、人を想う心に気付いていく。
恋愛のカタチと、とらえるには早急、だけれども、これは
恋愛の芽生える音。
オースティンのピアノ曲『お人形の夢と目覚め』をモチーフに響かせる、心の音の物語。
ある日、喫茶室『メロディードール』にて、店員と名乗る幼女に巡り逢う。
少女は、人を想う心に気付いていく。
恋愛のカタチと、とらえるには早急、だけれども、これは
恋愛の芽生える音。
オースティンのピアノ曲『お人形の夢と目覚め』をモチーフに響かせる、心の音の物語。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!やさしい《夢》と輝かしい明日への目覚め
どんなふうに生きていけばいいのかわからない女子高生 遠野まわたと、生きたかった明日を迎えられなかった少女の夢が重なるときに、物語が動きだす。
綺麗な旋律の詩を読んでいるような文章の流れに美しく飾りつけられたルビ。著者様の世界観がふんだんに落としこまれた素敵な小説で、夢のなかに惹きつけられ吸いこまれるように夢中で拝読させていただきました。
短編なので、言葉を重ねるほどネタバレになってしまうのがつらいところ。ぜひとも読んで確かめてください。こころが優しくなる、そんな物語です。
とてもやわらかな手触りの夢をみていたような、そんな読了感をいただきました。
おとなのためのお伽噺のような、やさしい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!夢と現実。それから過去と現在、未来のあわいに――。
主人公はどこにでもいるような、女子高生だった。友人はいるけれど親友はいない。現実的な目標もない。ただ、ピアノだけが唯一残っていた。
そんな彼女が古びた喫茶店で、奇妙な経験をする。喫茶店で主人公を出迎えたのは、メイド服を着た少女だった。歳を尋ねると少女は「享年十二歳」と答える。少女が働いている理由を尋ねると、少女は「働く」ことの意味を主人公に教えてくれた。そして少女はたどたどしいながらも、喫茶店にあったピアノを弾いてくれた。
働きことの意味、そしてピアノが、主人公の目標を明確にしてくれた。
主人公は後日、再び喫茶店に行こうとするが、あったはずの所に見当たらない。話によると、喫茶店はベー…続きを読む