やさしい《夢》と輝かしい明日への目覚め

どんなふうに生きていけばいいのかわからない女子高生 遠野まわたと、生きたかった明日を迎えられなかった少女の夢が重なるときに、物語が動きだす。

綺麗な旋律の詩を読んでいるような文章の流れに美しく飾りつけられたルビ。著者様の世界観がふんだんに落としこまれた素敵な小説で、夢のなかに惹きつけられ吸いこまれるように夢中で拝読させていただきました。
短編なので、言葉を重ねるほどネタバレになってしまうのがつらいところ。ぜひとも読んで確かめてください。こころが優しくなる、そんな物語です。

とてもやわらかな手触りの夢をみていたような、そんな読了感をいただきました。

おとなのためのお伽噺のような、やさしい物語をもとめる読者さまに読んでいただきたい一作です。

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