麗しき言の葉で紡がれた物語は《一幅の絵》となる

異国の妃の姿絵を描けと命じられた宦官の"洛雪"と国を滅ぼされ皇帝の妃とされた"胡"のふたりが紡ぐ静謐なる幻想……

言語がなめらかに通じないからこそ、ひとつひとつの言葉が重く、読者の心に響いてくる演出は見事そのもの。

『シャエル』 馬
『シーバ』  青

シャエルシーバ…… 「青い馬」

異国の妃の美しい名が明かされた時から、妃と絵師ふたりだけのせかいが紡がれ、それこそ一幅の絵のように読者の眼のまえに宮廷の風景とともに拡がっていきました。

言葉は絵となり得る。
あらためて、その事実を教えていただいたような。

ほんとうに素晴らしい読書体験でした。
ぜひとも皆様に読んでいただきたく、拙いながらも筆を執らせていただきました。おすすめです。

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