しいるさんの作品は最近その存在を知って色々と読む様になったが全くと言っていいほどハズレがない。丁寧な状況説明、情景の描写、心情の変化の演出、そして行間から感じられる歪んだ愛や執着、独占欲、嫉妬といったドロドロした感情の表現、その全てがとてつもなく高いレベルで行われており、読めば読む程に作品の世界に引き込まれていく。一つ惜しいところがあるとすれば、完結していない作品がいくつかあり、続きが気になり過ぎて夜も眠れないところだろうか。
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