これはきっと、そう、何かを創り出す者の宿命。

読了後、儚さ、切なさ、悲しみ。色々な感情が私の中を行き交いましたが、それでも感じてしまったのは、『宿命』『運命』という、ある意味逃げの言葉です。
宿命だから、運命だから、という言葉でこの作品を、物語を、人生を、片付けてはいけないのは、わかっているつもりです。
でも、感じられずには、いられなかったです。
これは、『宿命』なんだと。
『書く』ことが、『生きること』。そうなってしまった先輩の。

あまり言うと、ネタバレになってしまうので控えますが、でもやっぱりこの物語は、『宿命』。決まっていた物語なんだと思います。勿論、良い意味で。
物語という枠を超えた、宿命。人生という名の、宿命。
それを鮮やかに、表現している作品だと思います。
世界観に引き込まれていく、表現に胸を打たれる、そんな作品です。

世界を創っている、全ての創作者に読んでもらいたい作品です。

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