概要
「魔法少女になりたい」と言った幼馴染が最近、手品師になろうとしてます。
幼馴染の梨里はマジシャンになるべく手品師集団「カジー一門」に入門するのだが、そこで先輩手品師に不穏な魔の手が。八千字程度、四話。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!柑橘系マジカル
手品のエンターテイメント性がそのままこの小説の仕掛けを語りつくしている。途中の人物たちのやり取りに微妙な違和感を感じつつも、それが最後のどんでん返しに至るとは予想できずにいた。
いわゆる叙述トリックという範疇に入る作品だと思うが、コンパクトな分量と相まって切れ味鋭く感じられた。ヒロインとぼくとのバディものとしてシリーズ化して欲しい。この作品をプロローグにして幕を開けるシリーズものはけっこう人気を博すのではないかと妄想を羽ばたかせてみる。
レモンと基次郎の掛け合わせは序盤からあからさまで、終盤で丁寧に説明するまでもなかったと思うが「檸檬」を知らない人への配慮ある優しさだと考え直した。見てき…続きを読む - ★★★ Excellent!!!タネも仕掛けもない、レモンの中から出てくる真実は……?
最後に、「やられたっ!」と言いたくなり、尚且つもう一度読み直したくなる作品。
ミスリードと最後のどんでん返しがお見事。
そういうことか、言われてみれば……、となるのは間違いなし。
ここで、少しだけ本編のあらすじを。
田中の幼馴染みの梨里は、魔法少女になるのが夢だった。
だが、そんなものにはなれないことを知ったのか、彼女は「手品師になる!」と言い出した。
基本的に諦めの悪い彼女は、言い出したらやり通すため、本当に手品師に弟子入りしてしまった。
そんな彼女の、手品師になるための物語が始まる……のか?
そんな感じで、割と愉快な感じで進んでいく本作。
特に派手な描写もないのに、なんだか無性にわく…続きを読む