私と、君と、物語。

書き続ける運命の、病。
そんな彼女をひたむきに支える「僕」。

ここには、私と、君と、物語しか無い。

先輩の台詞が、胸に響く。
最後の桜の、美しさ。

こんなにも理解されて、魂を込めた作品ごと愛された彼女は、幸せだと思う。

命を削った彼女の作品は、これからも人々の心を捕らえるんじゃないだろうか。
「僕」は、いつか、物語を書くんじゃないかなって、私は勝手な空想をする。
彼女の物語が、「僕」の中で、花開く。

読み終えた後も、余韻に浸る作品です。

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