【完結 本格医療系チート×異世界】 本田紬
「呪い」に対して治癒師の回復魔法は無力であり、回復魔法が効かないものが「呪い」と呼ばれる。
回復魔法が非常に発達したこの世界では、医学は発展せず、薬学は民間療法の一部としてのみ認識されていた。そのため「呪い」にかかった者は自力で治すことしかできなかった。そしてその「呪い」が強かった場合には、誰も何もできないのである。
西方都市レーヴァンテインの冒険者たちの中でも最高と言われたSランク治癒師であるシュージ。彼はある日突然にその冒険者を引退するといい、大陸の反対側のユグドラシルへと移住することを決意する。
ユグドラシルについたシュージは、ある「呪い」にかかった冒険者と出会った。シュージは同行してくれた魔法使いのレナに「あれは呪いじゃない。……急性虫垂炎だ。僕ならばあれを手術で治すことができる」と言う。
シュージの本当の名は宮城修司、日本で外科医をしていた人間であり、彼はここユグドラシルの町に魔法で手術を行う病院を作るためにやってきたのだった。
元Sランク治癒師であるシュージが前世の知識を活用しながらユグドラシルの町で病院を作ってさまざまな治療を行う物語です。医療分野、特に手術に関する本格医療系チート×異世界を書いていきます。
*この小説は「小説家になろう」でも発表しているものです。
*この作品に登場する医学知識に関しては専門家の第三者の監修を受けたわけではありません。架空の薬の材料なども登場いたします。現実で使用しようと思うと間違った知識や意見の違いがある可能性もありますが、そのあたりは寛容な心で読んでいただければ幸いです。…続きを読む
目次
完結済 全140話
更新
- 第1話 急性虫垂炎1
- 第2話 急性虫垂炎2
- 第3話 狭心症1
- 第4話 狭心症2
- 第5話 狭心症3
- 第6話 狭心症4
- 第7話 狭心症5
- 第8話 狭心症6
- 第9話 破傷風1
- 第10話 破傷風2
- 第11話 破傷風3
- 第12話 破傷風4
- 第13話 慢性硬膜下血腫1
- 第14話 慢性硬膜下血腫2
- 第15話 慢性硬膜下血腫3
- 第16話 慢性硬膜下血腫4
- 第17話 絞扼性腸閉塞1
- 第18話 絞扼性腸閉塞2
- 第19話 絞扼性腸閉塞3
- 第20話 絞扼性腸閉塞4
- 第21話 バセドウ病1
- 第22話 バセドウ病2
- 第23話 バセドウ病3
- 第24話 バセドウ病4
- 第25話 細菌性膿胸1
- 第26話 細菌性膿胸2
- 第27話 細菌性膿胸3
- 第28話 細菌性膿胸4
- 第29話 細菌性膿胸5
- 第30話 筋腎障害性代謝失調症候群 1
- 第31話 筋腎障害性代謝失調症候群 2
- 第32話 筋腎障害性代謝失調症候群 3
- 第33話 緊張性気胸1
- 第34話 緊張性気胸2
- 第35話 緊張性気胸3
- 第36話 緊張性気胸4
- 第37話 十二指腸乳頭部癌1
- 第38話 十二指腸乳頭部癌2
- 第39話 十二指腸乳頭部癌3
- 第40話 十二指腸乳頭部癌4
- 第41話 十二指腸乳頭部癌5
- 第42話 十二指腸乳頭部癌6
- 第43話 十二指腸乳頭部癌7
- 第44話 十二指腸乳頭部癌8
- 第45話 包虫症1
- 第46話 包虫症2
- 第47話 包虫症3
- 第48話 包虫症4
- 第49話 包虫症5
- 第50話 包虫症6
- 第51話 尿管結石1
- 第52話 尿管結石2
- 第53話 尿管結石3
- 第54話 尿管結石4
- 第55話 尿管結石5
- 第56話 尿管結石6
- 第57話 尿管結石7
- 第58話 心室細動1
- 第59話 心室細動2
- 第60話 心室細動3
- 第61話 心室細動4
- 第62話 悪性胸膜中皮腫1
- 第63話 悪性胸膜中皮腫2
- 第64話 悪性胸膜中皮腫3
- 第65話 悪性胸膜中皮腫4
- 第66話 仮性脾動脈瘤1
- 第67話 仮性脾動脈瘤2
- 第68話 仮性脾動脈瘤3
- 第69話 仮性脾動脈瘤4
- 第70話 仮性脾動脈瘤5
- 第71話 仮性脾動脈瘤6
- 第72話 急性胆嚢炎1
- 第73話 急性胆嚢炎2
- 第74話 急性胆嚢炎3
- 第75話 急性胆嚢炎4
- 第76話 急性胆嚢炎5
- 第77話 Leriche症候群1
- 第78話 Leriche症候群2
- 第79話 Leriche症候群3
- 第80話 Leriche症候群4
- 第81話 Leriche症候群5
- 第82話 Leriche症候群6
- 第83話 Leriche症候群7
- 第84話 乳癌1
- 第85話 乳癌2
- 第86話 乳癌3
- 第87話 乳癌4
- 第88話 乳癌5
- 第89話 ナットクラッカー症候群1
- 第90話 ナットクラッカー症候群2
- 第91話 ナットクラッカー症候群3
- 第92話 ナットクラッカー症候群4
- 第93話 鎖骨下動脈盗流症候群1
- 第94話 鎖骨下動脈盗流症候群2
- 第95話 鎖骨下動脈盗流症候群3
- 第96話 鎖骨下動脈盗流症候群4
- 第97話 鎖骨下動脈盗流症候群5
- 第98話 鎖骨下動脈盗流症候群6
- 第99話 鎖骨下動脈盗流症候群7
- 第100話 消化管穿孔1
- 第101話 消化管穿孔2
- 第102話 消化管穿孔3
- 第103話 消化管穿孔4
- 第104話 消化管穿孔5
- 第105話 腸腰筋膿瘍1
- 第106話 腸腰筋膿瘍2
- 第107話 腸腰筋膿瘍3
- 第108話 腸腰筋膿瘍4
- 第109話 スティーブンス・ジョンソン症候群1
- 第110話 スティーブンス・ジョンソン症候群2
- 第111話 スティーブンス・ジョンソン症候群3
- 第112話 スティーブンス・ジョンソン症候群4
- 第113話 スティーブンス・ジョンソン症候群5
- 第114話 スティーブンス・ジョンソン症候群6
- 第115話 食道癌1
- 第116話 食道癌2
- 第117話 食道癌3
- 第118話 食道癌4
- 第119話 食道癌5
- 第120話 食道癌6
- 第121話 食道癌7
- 第122話 食道癌8
- 第123話 急性大動脈解離1
- 第124話 急性大動脈解離2
- 第125話 急性大動脈解離3
- 第126話 急性大動脈解離4
- 第127話 急性大動脈解離5
- 第128話 急性大動脈解離6
- 第129話 急性大動脈解離7
- 第130話 急性大動脈解離8
- 第131話 急性大動脈解離9
- 第132話 急性大動脈解離10
- 第133話 急性大動脈解離11
- 第134話 急性大動脈解離12
- 第135話 急性大動脈解離13
- 第136話 急性大動脈解離14
- 第137話 急性大動脈解離15
- 第138話 急性大動脈解離16
- 第139話 急性大動脈解離17
- 第140話 エピローグ
おすすめレビュー
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★★★ Excellent!!!
ひねり方が絶妙 剣也
テンプレをひねりすぎたモノが最近は多い中で
ひねり方が絶妙な上に
内容は硬派な正統派だと思います
これはおススメ
★★★ Excellent!!!
医療系+異世界ファンタジー=チート? いいえ、頑張ってきたんです 小鳥屋エム
医療系小説というのは大抵しんどい。というのが、わたしの勝手なイメージでありました。読む前には「読むぞ!」という掛け声が必要なほどです。※注:掛け声は比喩
病気や怪我、痛み、体の不都合などなど。
現実にもある辛いアレコレを微に入り細を穿つという内容は、正直しんどい。
しかし、そのしんどさが、このお話にはほとんど感じられないのです。
何故か。
主人公シュージが真面目に医療へ取り組んでいる姿もさることながら、いろいろな人と関わってよりよくしようと頑張っているから。
では、ファンタジーと融合する意味は?
あるんです。ファンタジーだからこその理由が。
そう、魔法です。
魔法なんて夢のような話です。でも夢を見てもいい。ファンタジーってそういうことだから。そこに救いがある。しんどさが軽減されるのです。
もちろん、病気の話題が多いですから読んでいて辛い部分はあります。だからこそだと愚考しますが、文章はサラリと綴られており、読みやすい。
たとえば、上手くいった手術の後、人間同士が織りなす描写は少なめです。
物語としてはいいところです。手術は完璧だった、やったー!となる部分です。しかし、このお話はサラリと終わってます。でも、そこがいい。
この小説は余韻を楽しむのだと思います。勝手に想像して「なるほど」と納得する。すると次の話で、患者の情報がサラリと語られる。ああ、大丈夫だったんだなと思わず顔が綻…
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