第4話 狭心症2

 翌日、小屋で朝食を食べているとレナがある提案をしてきた。


「お風呂を作りましょう」


 こいつは何を言っているんだ? というのが僕の最初の感想であり、それが顔に思いっきり出ていたのは仕方ないことだったけど、今から考えると後悔しかない。


 レナに背中を蹴られながら考えるも、この小屋に風呂を作るというのは金がかかり過ぎるのではないかと思う。浄化の魔法があるこの世界で、家に風呂をおいているのは大金持ちか貴族くらいのものだろう。


「欲しいのよ」


 気持ちは分からないでもない。レーヴァンテインにいた頃は宿に風呂があって、風呂上がりにすぐ寝るのがレナの習慣だった。ユグドラシルに来てからは銭湯から小屋まで歩いて帰るには少し距離がある。


「それに、こんな粗末な小屋じゃ診療所としては不適切だわ」


 確かに隙間風が吹くこの小屋で手術なんてできないだろう。それに狭い。この小屋はレナの部屋と、リビング兼キッチン兼倉庫兼僕の部屋の二部屋しかないからだ。トイレと井戸は外である。


「うーん、最終的には風の魔道具で浄化換気ができる地下室で手術は行いたいしね」


 よくよく考えると、病院として十分な建物なんてこっちから要望を出して作ってもらわない限り、あるはずがないのである。


 建物は確かに重要だ。すぐさま病院ができるほどのとは言わないまでも、最低限でもウージュの診療所と同等のものは欲しい。


「まずはお風呂を作ってみて、その経験をシュジュツの部屋に応用すればいいのよ」


 あれ? なんだかレナが良いことを言っているような気がしてきた。確かにまず作ってみるというのはいいかもしれない。

 手術室は清潔環境を整えるために少しだけ気圧を上げて外から雑菌が入らないようにしている。換気と気圧をコントロールする風の魔道具と照明のための光の魔道具、それに洗浄や薬の精製に使用する水の魔道具とその排水設備も必要だ。


 非常に高価なものになってしまうだろう。だからこそ、経験が重要である。小規模なもので作り、不具合を修正する必要があるのではないかと、レナは主張しているのだ。そのためには水と換気と照明が必要な風呂というのはちょうどよい。


「そうだね、よし。やろうか」


 こうして、僕らの初めての目標は風呂作りと決まった。そうと決まればまずは魔道具屋に行って見積もりをしてもらおう。僕らは朝食を食べ終わるとユグドラシルの町へと繰り出した。




 ***




「なんだってそんな面倒な事を?」


 ユグドラシルの町の魔道具屋に行って要望を伝えると、そういう返答が返ってきた。まあ、当たり前だろう。


「欲しいのよ」

「そうか、なら仕方ない」


 仕方ないんかい! レナが内容のない強めの主張すると魔道具屋はあっさりとそう言った。


「客の要望に応えるのが商売ってもんだ」


 僕には若干理解の出来ない思考なんだけど、まあそういう考え方もあるよね。とにかく詮索され過ぎて支障がでなければなんでもいい。


「だが、ちいとばかし値が張るぜ」

「いくらなのよ」


 そういった魔道具屋は今の僕らには出せないほどのかなりの金額を提示した。しかし、それは素材込みである。


「他にも建物の代金もあるし、諦めよう……痛いっ」

「ふん、建物なんて土で作ればいいじゃない。魔道具に必要な魔石はこっちで調達するわ。製作費と設置費だけで見積もりし直して」


「うーん、こんなもんかな」


 素材を持ち込みで魔道具の製作費と設置費だけにするとかなり現実的な数字になった。これならば貯蓄を切り崩せばなんとかなるかもしれない。やはり材料費が高いのか。


「建物も、風呂だけじゃなくて壁にもある程度防水が必要だぜ」


 魔道具屋はそう言う。やはり排水設備などもプロに任せた方がいいのではないだろうか。


「過去の設計図みたいなのはあるの?」

「ああ、いくつかある。参考にするか? これはサービスにしといてやろう」


 魔道具屋はそういうと何枚かの設計図を貸してくれた。レナはそれを見てふむふむと頷いている。


「お、おいレナ。大丈夫なのかい?」

「当たり前よ、私を誰だと思ってるの?」


 それは建築業ではなくて冒険者のレナさんだと思っているんだが……ちょっと不安になってきた。


 しかしレナはいつも僕の不安を吹き飛ばすのが仕事である。


「どうよ!」


 僕らの小屋の隣に建てられたのは土の大魔法でできた家である。なにこれ、土の圧縮がかなりの精度でできているから見た目はコンクリートだ。なにやら水魔法も会わせて強度を上げただの説明をしているけど、僕にはちょっとよく分からない。


 設計図通りに作成されたその建物は風呂とトイレだけのシンプルな建物だった。僕らの状況からもっとも良さそうな建物の設計図を選んでくれたらしい。次々と土魔法を駆使して排水だとか、ちょっとした窓だとかを作っている。もうレナさんは建築業に転向しても食っていけると思います。


「屋根とか素材が別な部分は後で作るとして、これでお風呂はできそうね」

「ああ、そうだね。残るはこの耐水性が必要な部分だけど……」

「さあ、素材を採りに行くわよ」


 魔道具に使用する魔石はそれなりに高純度なものが必要である。さらに、壁とか床の耐水性を上げるためには必要と言われた素材もあった。やる事は沢山である。


「結局はギルドに行く事になるんだね」

「そうね」


 おかしいな、僕は冒険者を辞めたはずなのに冒険者と同じ事をしている。しかし、これも病院を作るためなのだ。




 ギルドに行くと、前回受付をしてくれた人が僕らを見つけて手を振っていた。何か用事があるらしい。


「もしかして、ノイマンさんの「呪い」を治した治癒師って、貴方の事じゃないですか?」


 すでに噂になっていたらしい。


「ふふん、そうよ!」


 僕がなんて答えようか迷っていると、レナが先に答えてしまった。まあ、否定する気はなかったからいいのだけれど、変な風に噂が広まるのは勘弁してもらいたい。医学は万能ではないのだ。


「やっぱり!」


 受付嬢は喜びを隠そうともしない。


「是非、ギルドマスターがお会いしたいと言っているんです」


 ここでギルドマスターとの関係を作っておくのも悪くない。レナと顔を見合わせてから、僕らは受付嬢に了承の意味で頷いたのだった。


「ではこちらへ」


 そう言うと受付嬢はギルドの建物の奥へと僕らを案内する。応接室とでも言うべきソファーのならんだ部屋に通されて数分ほど待っていると、ドタドタと慌ただしい足音が近づいてきた。

 部屋の前でその音は止まると、ガサゴソと身なりを正す音がして、コホンと咳払いが一つ聞こえた後にドアがノックされた。


「どうぞ」

「失礼する」


 入ってきたのは魔法使いである。ローブをきた初老の男だった。白髪混じりの髪は後ろで束ねられ、身綺麗な格好をしている。髭は綺麗に剃られていたが、多少顔に疲労の色が出ていた。なにより若干肌が白い。


「ギルドマスターのロンという」


 握手を求めてきたロンは僕とレナと握手をすると、先にソファーへ座るように促した。いくら僕らがSランクとはいえ、ギルドマスターが一介の冒険者にここまで礼儀を尽くすというのは珍しい。単純に好感が持てた。いや、レイヴンを基準にするのはよした方がいいかもしれない。


「君たちがノイマンの呪いを解いたというわけか」

「まあ、そうです。ですが、一つ訂正させてください」

「ん?」


 僕は話が始まる前に「呪い」について説明しておこうと思った。


「あれは「呪い」ではなく「病気」でした。それも僕に治す事ができる類の「病気」でした」

「そうか、「病気」か…………」


 この世界にも「病気」や「病」という言葉はもちろんある。医学が発達していないだけだ。


 ロンはなにやら少しだけ考えこんだが、何かを決心したかのように話を切り出した。



「私の妻を診ていただけないだろうか」




 ***




 ロンの妻であるアマンダは凄腕の魔法使いだったそうだ。ユグドラシルの町の冒険者ギルドの中でも長年上位の魔法使いとして認識されており、Sランクだったとのこと。


 しかし、「呪い」によって引退を余儀なくされた。それは少しずつではあるが進行しているのではないかと思うとロンは言った。


「最近はちょっとした動作でも肩で息をするようになった。咳もひどいし、更には足が浮腫むようになって……」


 どの治癒師に回復魔法をかけてもらってもその症状がなくなることはなかったらしい。


「どんどん食欲がなくなっているんだ。少しずつ痩せていく彼女を見ているのが、私には耐えられない……」


 ギルドマスターとしての激務もあり、なかなか家に帰るということもできないロンの目にははっきりと隈ができあがっていた。これではどちらが病人なのか分からない。


「分かりました、とりあえずはアマンダさんに会わせてください」

「ああ、ありがとう」


 藁にもすがる思い、なのだろう。ロンはアマンダが治るとも決まったわけでもないのにとても喜んだ。



「アマンダ、いるか?」


 ロンの自宅はギルドの建物からさほど離れていない場所にあった。できる限りは家で食事をとろうと思っているのだとかで、昼間に帰ることもあるらしいのだが、基本的にロンが昼間に家に帰ってくることはない。


「なんだい? こんな昼間に帰ってきて」


 家の中にはロンと同年代と思われる女性がいた。ソファに腰かけてぶ厚い本を読んでいる。服装ではあまり魔法使いという印象は持てなかった。


「こちらはシュージとレナだ。シュージは凄腕の治癒師なんだよ」


 治癒師ではないのだけど、ここで否定するとややこしくなる。訂正はまた後でいいだろうと思って僕は口を挟むのはやめた。

 

「治癒師? また私の呪いのためにお金を払ったのかい? もういいんだよ。どうせ治りゃしないんだから」


 ぶっきらぼうに言った口調とは裏腹に、アマンダの声には元気がなかった。


「アマンダ、そんな事言わずに……」

「ロン、あんたはギルドマスターなんだ。仕事に戻りな」


 もともとはロンが尻に敷かれていたのではないだろうか、とアマンダの態度を見て思わないでもなかったけど、今はそんな事は関係ない。とりあえず僕はアマンダの魔力の流れを観察しつつ、診察をしようと思った。


「おや、治癒師のくせに魔力の流れを読み取るのかい?」

「お気づきでしたか?」


 少し驚いた。魔法使いで魔力の流れを読み取る人物は少なくないが、僕が現在目に魔力を集中的に流し込んでそれをやっているという事までわかる精密な読み取りができる人物には出会ったことがなかったからだ。


「そりゃ、誰にもの言ってんだい」

「アマンダ、シュージたちは最近になってユグドラシルの町に来たんだ。シュージ、妻のアマンダは「心眼」の二つ名を持つ魔法使いで、魔力の流れを読むのは得意なんだ」


 ユグドラシルの町では有名な魔法使いと言っていたな。二つ名まであったとは。


「ちょっと失礼しますよ」


 僕は診察に集中することにしたけど、同時にある事も思いついていた。そのためにはこれから忙しくなるに違いない。



 手製の聴診器を胸につけて心臓の音を聞く。あまり精度のよくないものだけど、聴診器として機能しないほどではなかった。


「雑音は……しないな」


 なるほど。そしてアマンダの両足を診ていく。どちらもかなりむくんでしまっていた。


「げほっ……げほっ」


 診察中にアマンダは数回の咳をした。その咳は痰がからみついているような音をしている。しかし熱はなさそうだった。横になってもらって腹部の触診もさせてもらった。右の肋骨の所に指を鎮めると、指先に肝臓の辺縁が触れた。痛みはないようである。


 他にも数箇所ほど気になる部分の診察を終えて、僕は確信した。


「回復魔法をかけるんじゃなかったのかい?」

「いえ、まだ回復魔法はかけません」



 さて、困った。


「シュージ、どうだったの?」


 レナが心配そうな顔でのぞき込んでくる。僕の表情が優れないのが分かったのだろう。


「ロンさん、アマンダさん。確かにこれは貴方たちの言う「呪い」であって回復魔法で治るものではないです。ちょっと僕に時間をください」

「アマンダは、治るのか?」


 ロンが心配するのは分かる。僕はもっと自信満々の表情をするべきかもしれないけれど、治るかどうか分からないこの状況でそんな顔をできる性格じゃないんだ。


「それは、分からないです。少なくとも今すぐには無理ですね……」

「分かった。私にできることがあったら何でも言ってくれ」


 それを聞いてアマンダが言った。彼女は診察していた時にベッドに横になってから起き上がろうとはしてこなかった。疲労がそうさせたのだろう。


「……もういいんだよ」


 ロンはそんなアマンダに何も言えなかった。




 ***




「それで、結局何だったのよ?」

「ああ、アマンダさんの病気? あれは心臓の病気でね、狭心症(きょうしんしょう)という心臓に血を送っている血管が狭くなる病気だよ」


 ロンとアマンダの家からギルドへと戻ってから、ロンのギルドマスター部屋で話し合いをすることした。

 まだアマンダ本人に言うにはいかない事があるのと、ロンには詳しい病状を説明しなければならない。


 僕はロンの話を聞いた時点でそうじゃないかと思っていたけれど、アマンダの心臓の周りの魔力の流れは一部細くなっており、心臓に行く量が減っていた。

 魔力の流れ。これは異世界の診察には非常に重要なのである。魔力は血液に宿るとされており、つまりは血液の流れを見ることができるのだ。僕はその流れを診ることで、診断をつける。


 血液検査の代わりはまだ見つかっていないが、画像診断の代わりとなってくれるのだ。特に魔力の停滞する部分が何かしら悪さをしている。それと診察所見を組み合わせればだいたいの診断は下すことができる。


 アマンダは確実に狭心症だった。まだ三本ある血管の内一本だけであるが一番大きな血管だった。何かの拍子に詰まってしまうと、死に至ってもおかしくない。すでに心臓にはかなりの負担がかかっており、心不全の症状が出てしまっている。

 それに血圧が高いのだろう。心臓自体も肥大していた。


 これを治すためには血管の詰りをどうにかしなければならない。現代ではステントと呼ばれる小さな金属製の筒で内側から狭くなったところを広げる手技もあったが、ステントが用意できない異世界では選択することのできない治療だ。

 他に治すとしたら……いや、それには結構大変な準備もあるし、手術中に死んでしまう危険性だって非常に高い。だいたい術後の管理なんて凄い大変だ。日本では集中治療室でやってたようなことなんだ。この異世界でそんな事できるわけないだろう。


「とりあえずは薬を処方しておくので飲んでもらってください」

「ああ、なんとか説得しよう」


 ロンが若干困り気味にそう答えたのを見て、アマンダは薬とか飲みたがらなさそうだなぁと思ってしまう。ただでさえ薬が普及していない異世界である。そしてもし普及している世界に住んでいたとしても飲みたくないといいそうな性格をしていた。やはり、薬でなんとか進行を遅らせるというのは無理か。


「ロンさん、治す方法がないわけではないです。しかし、それは確実な方法ではなく失敗すると命の危険があります。さらに、現状では必要な物が足りないです」

「何が足りないんだ?」

「それは、手術器具です。つまり治療に使う道具ですね」



 僕はある程度の覚悟を決めた。

 アマンダの狭心症に対して唯一できる根治治療はオフポンプ冠動脈バイパス術だ。


 オフポンプ冠動脈バイパス術とは、人工心肺を使わずに心臓が動いたままの状態で冠動脈バイパス術を行う術式である。狭い部分の血管の先に他の血管をつなぐ。

 正直一人でできるようなシロモノではない。どこぞの孤島の先生は看護師と二人だけでやっていたが、実際にやるとなると手が二本では足りない部分も出てくる。

 素人に動かないように指示しながら手術をしないといけないというのはかなり危険だ。だが、ここではそうも言っていられない。レナに手伝ってもらうしかないだろうと思っている。


 前回の急性虫垂炎の時と違って、今回は準備に時間がかかる。

 まず必須なのは専用の針と糸だった。これは細工屋に頑張ってもらって糸がついた針を作製してもらう。かなり小さいものだし、糸も頑丈なものでなくてはならない。それに問題となるのが針の根本に結び目を作らないことだった。

 結び目があると、針糸を通した時に針よりも太い結び目の部分が無理矢理通ることで周りの血管の組織が裂けてしまうのである。この技術をどうするかが問題だ。


 次に点滴に麻酔中の気管挿管の道具に、大量の布やガーゼ、消毒液、もちろん薬品類も必須である。


「今の僕たちの財力では到底無理なほどの量があってですね、ロンさんにはなんとかすることができますか?」



 医療にどうしてもついてまわるのが医療費の問題である。そして今の僕の場合にはもっと大切なものがあった。それは信用である。


「いきなり現れた僕がこんな事を言って、さらには莫大な治療費を請求するわけですから、まずは僕を信用してもらわないといけません。ですが、僕はまだここに来てからほとんど実績がない。正直な話、ロンさんの立場で僕を信用しろといっても無理でしょう」

「いや……そんなことは……」

「よく考えて下さい」


 僕らはギルドマスター部屋を出た。頭の中ではすでにアマンダの治療計画が練られているが、必要な物が多すぎて若干混乱中である。


「ロンさん、どうするのかな」

「分からないよ。だけど、僕だって道具がなければできない」

「道具は作ればいいのよ」

「まあ、そうだね。僕らの方でも素材集めを頑張るしかないかな」



 アマンダの病気はすぐに病状が悪化するかどうかは不明である。もしかしたら数か月以上もつかもしれないし、明日にもダメになるかもしれない。

 とりあえずは心不全と狭心症の両方の治療薬を作製するために、僕は小屋に帰ることにした。




 翌日、僕らがギルドへ行くとギルドマスターに呼ばれた。


「金はなんとかしよう」


 そういうとロンは杖をテーブルの上に置いた。かなりの大きさの魔石が取り付けられた杖である。逸品であるのは間違いない。


「これをオークションに出す。アマンダの命に比べればなんてことはない」


 レナの目が凄いことになっている。おそらくは名のある魔物を討伐して手に入れた魔石なんだろう。これは一体オークションではどれくらいの値段がつくものなのか。


「それで、詳しい治療の方法を聞かせてくれ」


 ロンの目に迷いはなかった。おそらく、それはロンが現役の頃にしていた目なのだろうなと、僕は思った。

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