記憶と記録の謎を追う軽快な逃走劇

体の内に異常な力を秘め、異能を外に発する少年は、父親から彼女しか解けないと言われる暗号を受け取った少女と共に、国の組織の1つに追われることとなる。
記憶力に優れた少年の、封印された記憶に眠る秘密とは?
少女に預けられた暗号を解読することによって得られる記録の秘密とは?
2つの秘密が交錯する時、少年少女の逃避行の先に現れる未来は果たして……。
スタートこそややスローリーだが、少年を狙った事故から一気にペースアップする。そこから始まる逃避行は、謎をふんだんに織り交ぜ、読者のページをめくる手を加速させる。
小中の謎を解明させながら進める展開によって、読者のストレスも溜めない秀逸作品。
是非1度お読みいただきたい。

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