自分が何者なのか探す旅

主人公は不思議な青年として読者の前に登場する。
主人公が「何者」であるかが次第に明らかになっていく。
読者は読み進めながら主人公と共にそれを知ることになる。

出てくるキャラクタが魅力的。
それぞれ背景や特有の弱味を抱えていたりして。
一人一人が多面的なのだ。
それを絡めて物語は交錯していく。

フラグは丁寧に練られ構想のもと創られたものであることが分かる。
スペクタクル好きな向きを満足させる戦闘描写を備えたヒューマンドラマ。

シリアスなのにところどころコミカルで、流れるように読める。
時折視点が変わる一人称がそれを支えている。
笑って、泣いて、感動して、心が温かくなる。

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