私小説的な、盆踊りを舞台とした、中編。 描かれていない15年間の想像を掻き立てる描写、少女を元に15年前の自分がオーバーラップする構図、仄かな悲しさや切なさが香る、美しい文章。 特に言葉選びのセンスが抜群で、ビー玉みたいな、きらきらした、色とりどりな、鮮やかな言葉が並ぶ。それに方言の柔らかさが相まって絶妙なバランスになっている。 名作です。
故郷の温かい思い出と切なさと、一つ一つの風景が懐かしさで満たされてもう、これ、、、しゅき!!!!!
"わたし"と高田の兄ちゃんの話。こちらの作品、ふたりの年齢について具体的な言及がないのですよ。ただ、"わたし"の「戦後って昭和だっけ」というふと頭を過ぎった疑問や、「友達より遠くて、クラスメイト…続きを読む
小さな田舎町の夏の様子の一コマ。そんなイメージで読み始めたのですが、物語に描かれる中には時間の経過と共に変化していくいろんなものが入っていました。毎年同じように祭りはあるけれど、毎年少しづつ街…続きを読む
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