概要
安易だから強靭なのだ。強靭だから怖いのだ。
オレの高校時代からの女友達である御堂美咲は、だいぶアレな不思議ちゃん。今日もオレは美咲に付き合わされて千羽鶴を折ったり、空き缶を積み上げたり……。そういう日常にすり減る時間に学生の残り時間は減っていってシューカツの波が差し迫り、さてさてオレは何がしたいのやら……。
※執筆時期が2008年頃なので、描写は当時の社会状況に準拠したものとなっています。
※執筆時期が2008年頃なので、描写は当時の社会状況に準拠したものとなっています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!変人・奇人・不思議ちゃん。総合して最高の彼女!
変わり者の美咲は、主人公の高校時代からの友達。大学でも一緒。特に美咲は友達がほとんどいないので、主人公といることが必然多くなる。
でも、美咲は孤独で可哀想な感じは全くなく、むしろ日常を破壊して回る変人なのです。
空き缶をピラミッドにしてみたり、紙吹雪を大量に作ってマンションの上階から散らして騒動を起こしたり。
主人公はあくまで友達なのですが、その立ち位置がグッと来ます。まずは友達。あるいは美咲が騒動を起こすときの仲間。美咲がいる世界の周縁をうろうろしているなーと思っていると、ラストで全てが明らかになり、溶け合って、すっきり解決するのです。
これは就職活動期の青年のモラトリアム…続きを読む