クスリと笑える、虫にまつわるエッセイ。そして、その観察眼や知識もすばらしい。各話の最後の一言にも、毎度唸らされます。虫ってこんなに面白かったんだ!と思わせてくれる素敵な作品です。
実を言うと、私は虫が大の苦手です。それでも虫好きな息子を育てている内に、初めて知ることばかりで驚かされました。こちらを読んでいると、息子が幼かった頃に一緒に読んでいた図鑑やファーブル昆虫記を思い出します。そして、作者さんの虫への好奇心と知識がすごい!!思わず「カマキリ先生観ましたか?」とコメントしてしまっています(笑)虫が好きな方は勿論、生き物の神秘も知ることが出来るので、色んな分野を知りたい方そして、虫が苦手でも好奇心旺盛な方にオススメだと思います。虫が苦手な私でさえ、「そうなんだ〜!」と毎回楽しく読ませて頂いています!
昔は山育ちで虫と共に生きていましたが、すっかり虫が苦手になった今日この頃。でも、このお話を読んでいると幼きあの頃に戻った気がしました。虫への愛情がいっぱい詰まっています。
好きだからこそ、詳細な情報を知りたい。様々な視点から観察したい。世に言う博士と呼ばれる方々は、興味のあることを深く研究された賢人であると考えます。作者様は、虫に対する知識もさることながら、その情熱は『虫博士』と称賛されても過言ではありません。作者様と同じ目線で虫たちを見れば、きっと新たな発見があることでしょう。
はっきりと言えば、人を選ぶ作品かと思います。文章は読みやすく、ところどころの豆知識的な内容も面白いものが多いですが、端的に、虫が好きか嫌いか、で評価は分かれるでしょう。虫がお好きな方でしたら、作者様の体験談に笑ったり懐かしんだり、きっと楽しめる逸品です。
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