この生命の――魂の別離に、祈りを

とても静かな文章で綴られる物語に、終始胸を締めつけられました。

銀河鉄道の夜から生まれたフィクションは数え切れないほどあります。それこそ、銀河の星の数ほどあるかもしれません。
そんなあまたある銀河鉄道の夜にまつわる物語の中で、この短い物語はとても鮮烈な印象を私の胸に刻んできました。

生まれたばかりの我が子にも、母にも、どうかどうかと祈らずにいられません。けれども、その祈りは何を誰にというのは、読み終わってしばらくたった今でも見つけられません。

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