道徳の授業で学生達に読ませたい風刺作

名作「銀河鉄道の夜」を想起する作品かと思いきや、現代における妊娠と堕胎に無責任・無知識な若者についての風刺を描いた文学作品でした。
非常に好きな作風です。こういった風刺は文学に慣れ親しんでいない読者でも読み取れると思いますので、道徳の教科書に載せて若い人達に読ませたい作品だと思いました。
本作はある一人の女性が見た夢の話であり、しかし決して夢ではない話。誰かにとって身近な話です。
誰にとっても、この話を軽んじる事は出来ないでしょう。
少なくとも彼女(主人公)はジョバンニの様に「本当の幸福」を知ることはありません。
彼女がまた銀河鉄道に乗るその日までは。

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