どこだ、どこだ、一体どこで泣かされるんだってみなさんのレビューを事前に読んでから読み始めた。まんまと普通に泣いちゃったのでちょっぴり悔しいけど、これは心地よい涙。作品を一つ読み終わる毎に思うのは、まのてんさんの作品に出会えたこと、そしてファンになって良かったなぁということ。
タグにあった通り泣けます。エレーナと父の記憶の物語。今泣きたい気分なら目を通してください。
忘れ物、失せ物、そういったものの声をソラミミと言い、それを聞く人のこともソラミミと呼ぶ。師匠と旅をするソラミミ少年ニコが聞いた「もの」の声。ソラミミで知った事を、明かすのも、抱えるのも、どうやら等しく覚悟が要るようで。特別な才能があっても神様にはなれない人間の子どもと、それを見守るまだ若い師匠の、小さな前進に拍手を。
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