ソラミミ。
忘れられたものの声を聴く不思議な能力を持つ少年と師匠の物語。
嘘をつくことを、あなたはどう思っているだろう。
本当のことは人を喜ばせることもあるが、傷つけることもあるのだ。
隠された真実を知ってしまえる能力があったとしたら、あなたはどうするだろう。
ありのままに伝えるだろうか。それはあなたの自己満足ではないのか。
白い嘘をつくこと。視点を自分から相手側に置くこと。
目の前にいる人の幸せのために何が必要かと思う時、飲み込まなければならない痛みがある。
それが、大人になっていくことかもしれない。
慈愛に満ちた物語に、あなたはきっと温かな気持ちとなるだろう。
★是非、遊佐未森さんの「暮れてゆく空は」を聴きながら、読んで下さい。