第21話 そして船は行く

こんな手のひらから こぼれていく今のしあわせを


ひとつ、ひとつ、 すくいあげていく


あの日には 確かにあった あの微笑みたち

きみの目にやどる希望


言葉なんていらなかった



消えていくのなら今、 抱きしめて見上げる その背丈を


輝く星々のように とどかないなんて言わないで


きみの笑顔さえ 消えて行くなんて 嘘


きっと何処かでまた出会えると


そんな想い抱えて 願いさえ優しく

なぐさめの雨が降る そしてやがて雪に…



きみが何処へ行こうとまた

出会えると信じてる 北のポラリスが導く


私たちの船にのり 海をゆく 喜望峰へ


ふたたびのきみの笑顔求めて

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