第38話 憂いの晴れる日まで

彼女の頬に浮かぶ微笑みには

いつも憂いが潜んでいて


それは何を悔やんでいるのか

何を恐れているのか


誰も知ることができない



この世に生きることそのものを悔いるひともいれば


人生の未来に希望ももてない人もいる



新しい世界をみれば

その憂いもはじける泡のようになくなったり


ほんの少しの出会いが

彼女に笑顔をもたらすかもしれない


だから 諦めないで 今を

泣きたいのにそれを堪える微笑みは

見る人にも辛いよ


あなたが素直に笑える日が来るまで

私は傍に居よう


だから諦めないで 生きることを


憂いが晴れる日まで

私が傍にいるから


憂いが晴れる日が来るまで

信じ続けよう 朝が明けることを


光があなたを照らすことを


きっとそれが叶うから


いつかあなたの満面の笑みがみたいから

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