第44話 優しさが、滲みる

組柳に添う宵風も

月の出には流れを変える


空の星

地の甘い下草が


互いをその場に認めつつ

想いを交わし合う時は夜


露のしずくも優しく

あの人の身を守って居て欲しい


ただひとりの東屋に居る

あたしの想い人を


守って居て欲しい



わたしはそこには行けないけど

わたしの想いをどうか伝えて?


そこにあなたがいることが



わたしの希望となると言うことを

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