概要
目を覚ました時、ベッドに彼の姿はなく、私はひとりでした。
彼と関係するとはこういう事なのだ、と思いました。
愛している、とあの人は私に言いました。
ほんの微かにでも、彼の言葉に心をしめつけられた自分に苦笑いしました。
※小説「告白」の続編になります。
愛している、とあの人は私に言いました。
ほんの微かにでも、彼の言葉に心をしめつけられた自分に苦笑いしました。
※小説「告白」の続編になります。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!あなたは。『愛人』になれますか?
愛人。その本来の意味は多岐にわたっただろうが、現在では『婚姻している相手と肉体関係を持つ者』と定義されることが多いだろう。そして、その既婚者から経済的な出捐を受けていることも少なくない。つまり、恋愛の一形態が社会制度や経済活動によって規定されてしまったもの、そう捉えることもできる。
なんて小難しい話じゃありませんっ!
とにかくヒロインが魅力的です。真面目で正直で、でもだからこそ翻弄されてしまう。どうしたって応援したくなる。でも、どんどんと深みに嵌まっていってしまう。もがけばもがくほど、その柔肌に運命の荒縄が食い込んでいく…
この作品は『告白』の続編です。
『告白』でヒロインに恋をしてし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!愛人になり切れない「愛人体質」の女
同著者による『告白』の続編です(独立した物語ではないので前作をまずお読みください。99%の確率で次へ進みたくなります。)
タグ通り、不倫の話。妻子ある相手と分かっていながら打算的な関係を続け、線引きをしながらも結局は相手に愛という感情を持ってしまう主人公。そして、行き着いた先は…。
主人公による一人称の語りが非常に丁寧で、その時その時の心の動きを書き留めておいたかのような臨場感を持って話してくれます。あたかもテーブルの向かい側に座った友人の告白を聞いているような感覚を起こさせるように。
愛人体質とは、他者から見たその女の姿であり、当の本人は愛人になり切れない、捨て切れない自分がある。悪…続きを読む