この小説を読むのは実は二回目なのですが、前回はこの小説に出てくるある人物のことが苦手で、次第に読むのが遠のいてしまったところがあります。
その人物のことは作者さま宛てのコメントでもよくネタにさせて頂き、「すーちゃん」というあだ名までつけさせて頂いたのですが、やっぱり無理だったんですね。
ただ自分のこころの片隅で、いつも気にはなっている小説でした。
多分、わたしの苦手なタイプの人物――その心理や行動が、とても上手に描かれていたからだと思うのです。
今回再読させて頂き、やはり「すーちゃん」は苦手だったんですけど、なぜ苦手なのかを追求することは、結構自分にとって大事なことだと思うので、このまま先を読み進めさせて頂こうと思います。
ところで主人公はとても可愛がられる人だと思います。それは結構な才能だと思うのです。
でも「可愛がる」も一歩間違えば、今はセクハラになってしまう時代でもあります。でもそれだけその行為は、魂に関わる行為なのかもしれません。
ちなみにわたしは可愛がられない方なんですが、思えばすーちゃんの可愛がり方がわたしは苦手でした。
だから、わたしは可愛がられるのがヘタクソなんだと読んでて思いました。
あと個人的に沙也さんが出てくるとホッとするので、個人的には沙也さん推しです!
清楚で可憐なヒロインによる、独白。
まるで目の前で。
ぽつりぽつりと語らうように。
あまりにも健気で優しくて。故に人付き合いに不器用なヒロイン。
これほどまで美しい女性が、何故このような仕打ちをうけるのか。
憤慨しつつその『告白』を聞いているうちに。
堪らなくヒロインが愛おしくなる。
なんとかしてあげたくなる。
・・そのすべてが、欲しくなる。
美しい女性の。
ぽつりぽつりと秘密の日記を語らうような。
その吐息を。耳元に首筋に感じるような。
かつてこれ程までに。惚れ込み夢中になったヒロインが居ただろうか?
ヒロイン、優理香。
美しく可憐で、リアリティー溢れる極上のエロス。
絶対。絶対読んだ方がいいですっ!
惚れてしまいますよっ!
きっかけは主人公にとって大きなトラウマになる出来事。
恨んでも恨み切れず、憎んでも憎み切れないはずなのに、次第に相手の調略にじわじわとはまっていく。軽蔑しているはずなのに、だんだん抗えなくなってゆき、そのうち気持ちまで色が変わっていく。そんな感情が変化していく段階を、まるでその場に居るかのようにとても詳細に丁寧に書いてあります。
一人称の淡々とした口調で語られる物語は「告白」というタイトルにぴったりで、あたかもこの主人公のそばでじっと聞いているような感覚になります。とにかく文章が読みやすい。ほんの小さな感情の機敏も取り落とさずに描いてある。
このラストを読み終えたらきっと二作目に進みたくなるでしょう。
思いがけず、面白く、男女の考え方の違いに驚く。
営業の男だから、まあこんな感じは普通。グルメ好きな女性は、営業に向いてる。人見知りとのことだが、本音、建前が上手に使い分け出来ていて、真面目、堅実、頑張り屋さん、容姿は良いが、大人しくて信頼できそうで、営業先とうまくやっていけそう。
時折、ドス黒い感情が来ても、思わぬ事が起きてしまったトラウマのせいなので、相手に変な期待を持たせないかわし方を学んで正社員になり、ハッピーエンドを迎えて欲しい。もっとしたたかな人かと思ったら、案外そうでないところ、部長が恋を楽しんでいるのが良かった。最後どうなるのか。
すごく上手で引き込まれた。
〜続き
更新続いてます。落とし甲斐あるのが良いです。
続きが気になります。これで落ちたらやっぱりな〜と思います。
予想を裏切る展開を待ってます!
おじさんは蹴って、親友とレズ疑惑!?とか。
〜
正直、最初、苦手だった主人公の堅物なまでの気真面目さがこの物語のキーな気がしてきた。真面目な子ほど、不倫に注意!その理由がよくわかる。気をつけて欲しい。続きが気になって仕方ない。女性心理の勉強になる。