巡り迷って、人の縁は絆を紡ぎ、環を成す。未来に織り成す魂の群像劇。

多くの方が、素敵なレビューを書き込まれているなか、この作品について私から申し上げたいことと言えば。

たくさんの人が関わり続けることで、どんなに行き詰まった環境であろうとも、新たな道が見えてくるということを、この作品は教えてくれます。
様々な登場人物の行動は、見当違いだったり空回りしたりすることもありますが、途中で触れ合った人々に何らかの影響を与えずにはいられません。そしてどんなにか遠回りしながら、やがて自らに還ってくる。
全ては巡り巡って繋がっているのだという、そんな訴えが伝わってくるようです。

文章も丁寧で読みやすい上に、そこに描かれるイメージがふわっと頭のなかに浮かび上がって、あっという間に読み進めることが出来ました。

こんな素敵なお話に出会わせてくれた作者に感謝すると共に、是非いろんな方に読んでもらいたい。そう思える作品です。

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