概要
魔王を倒しても帰らない勇者に鉄槌を下すため、僕は魔王軍と手を組んだ。
――母さんの墓参りへ行くと、そこに魔王城が建っていた。
異世界から来た勇者が魔王を倒して三十年後の世界。エルフの血を引く読書家のアルムは山奥に一人住んでいた。父の消息を知るため人間の街へ出かけるが、そこで思わぬ事件に巻き込まれてしまう。彼を待ち受ける衝撃の運命とは……。
異世界から来た勇者が魔王を倒して三十年後の世界。エルフの血を引く読書家のアルムは山奥に一人住んでいた。父の消息を知るため人間の街へ出かけるが、そこで思わぬ事件に巻き込まれてしまう。彼を待ち受ける衝撃の運命とは……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!本格的なハイファンタジーです。
山奥で暮らす主人公アルムは普通の若者。神に祝福された勇者でもなく、魔法は多少使えるものの誰かを死に追いやれるほどでもない。
ある日人間の集う街にでてきたアルム。ちょっとしたミスで裁判にかけられ牢に閉じ込められてしまう。
故郷の山奥に帰ったアルムは母の墓に行こうとするも不思議な結界が張られていることに気づく。
なんとその横には魔王城が!
まだまだ序盤ですが一つ一つのエピソードが『深い』物語です。世界の終わりを食い止めた大魔導師ラフェルが決して善人ではなかったりするところなど筆者の達観した人間観がうかかえます。
人間とは、魔族とは。その答がこの物語に込められているような気がします。