山奥で暮らす主人公アルムは普通の若者。神に祝福された勇者でもなく、魔法は多少使えるものの誰かを死に追いやれるほどでもない。
ある日人間の集う街にでてきたアルム。ちょっとしたミスで裁判にかけられ牢に閉じ込められてしまう。
故郷の山奥に帰ったアルムは母の墓に行こうとするも不思議な結界が張られていることに気づく。
なんとその横には魔王城が!
まだまだ序盤ですが一つ一つのエピソードが『深い』物語です。世界の終わりを食い止めた大魔導師ラフェルが決して善人ではなかったりするところなど筆者の達観した人間観がうかかえます。
人間とは、魔族とは。その答がこの物語に込められているような気がします。