概要
魔を支配する禁断の知識、それを手にする者はーーー
アル・アジフ、またの名を「ネクロノミコン」
その禁断の書物を産み出したアブドゥル・アルハザードが失踪して200年。飢餓、疫病、戦乱が渦巻くヨーロッパで翻訳と写本が行われた頃、東の果てから一人の旅人が現れる。
それは魔典ネクロノミコンを滅ぼす者。混沌の使者に復讐を誓うエジプト神を宿し、アルハザードの末裔である旅人は魔典を追い続ける。
新たな展開のクトゥルフ神話の幕が上がる。
その禁断の書物を産み出したアブドゥル・アルハザードが失踪して200年。飢餓、疫病、戦乱が渦巻くヨーロッパで翻訳と写本が行われた頃、東の果てから一人の旅人が現れる。
それは魔典ネクロノミコンを滅ぼす者。混沌の使者に復讐を誓うエジプト神を宿し、アルハザードの末裔である旅人は魔典を追い続ける。
新たな展開のクトゥルフ神話の幕が上がる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!砂漠と地中海の風に吹かれて……。
今回読者諸兄にご紹介する作品は、最近ではめっきり見なくなった冒険モノだ。
物語の舞台は紀元十世紀頃のエジプトから始まり、地中海の島コルス島を経て港湾都市ヴェネツィアに移っていく。
ベースこそクトゥルー(クトゥルフ)神話だが全体としては冒険活劇の色合いが濃く、神話になじみのない読者諸兄にもオススメだ。
物語の核は死霊秘法(ネクロノミコン)にまつわるもので、神話を齧っている読者諸兄は、勿論序盤から存分に神話要素を楽しめる。
この作品の特徴は何と言っても紀元十世紀頃の世界の描写だ。
当時の世界情勢やその土地の風土、街並みは勿論、市井の人々の風俗や慣習なども網羅して描写に説…続きを読む