よくもまぁ、こんな『ど真ん中』な題材を見つけてこれたものだと……
もちろん、褒め言葉ですよ!
『若者を補佐する歴戦の老兵』という構図は、誰もが一度は心躍らせるもの。
今作は、まさにそういった作品のど真ん中を直球で攻めてくるような、シンプルな面白さにあふれる作品だと思います。
そして、そこに一匙加えられる『歴史エッセンス』がまさに絶妙。
『王道』という『既知』に『ニッチな史実』という『未知』が合わさって、
作者は今後この作品をどう調理してくれるんだろう、とワクワクが止まりません。
そして、今作を読む限り、この作者さんはその『期待』に答えてくれそうなほどの『筆力』をお持ちです。
描写も丁寧、読んでいてひっかかりも無いし……
まさに『映像が見える。声が聞こえる。心が動く。』
作家としてこれ以上無いほどの素晴らしさを感じました。
欠点は……強いていえば、私はこういった『動きのある王道作品』を書くのが苦手なので、レビューを書きながらかなり強く嫉妬しているくらいですかね。
そりゃ私の欠点だろうって。はい。すみません。
この人と戦ったら負ける……そんな暗い嫉妬は心の奥底に仕舞っておいて。
……作者さん! 私と仲良くしてください!!!!!!!
(素晴らしい作家さんに出会えたことに感謝しつつ 素人)