概要
鬼たちは、いまも密かに息づいている
鬼を偏愛する民俗学者・宝角義正がフィールドワークの中で出会った、愛しき鬼たちの記録
◆著者プロフィール◆
宝角義正(ほうすみ ぎしょう)
19××年京都府生まれ。K大学卒業。
日本の民間伝承、特に鬼に関する伝承に精通する。
主な著書に『消えた鬼神伝承』『角のない鬼たち』がある。
◆著者プロフィール◆
宝角義正(ほうすみ ぎしょう)
19××年京都府生まれ。K大学卒業。
日本の民間伝承、特に鬼に関する伝承に精通する。
主な著書に『消えた鬼神伝承』『角のない鬼たち』がある。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!《鬼》はまだ其処にいたのです
鬼とは果たしてなんなのか。時に鬼は精霊として語られ、時には物の怪の類とも綴られる。或いは、朝廷に服さぬ民族が鬼と蔑まれ、排他されたとの考察もされているが、鬼の素性を知り及ぶ者はいない。
こちらは鬼の伝承をたどる民俗学者が体験した、様々な話を書きとめた短篇集でございます。鬼の素性はやはり知れず、されど鬼の素顔というものは窺えます。
邪気のない者には優しく、其方の領域を侵す者には恐ろしく。草木万象を友としながら、ふらりと都会の雑踏にも紛れこむ。
輪郭のおぼろな隣人。
それを愛おしく眺め、記録する民俗学者のまなざし。
筆の走る音まで聴こえてきそうな、繊細な備忘録のような書をめくれば、確かに其処に…続きを読む