万世、鬼のはなし

絢谷りつこ

はじめに

 本書で紹介するのは、日本各地で鬼の伝承を蒐集している際に出会った者たちである。便宜上名をつけた者もあるが、彼らの本当の名は知る由もない。

 ここに記された者たちについては、民間伝承の考察、体系的な分析も行わない。これは体験であり、民俗学的考証を行うには現時点では情報が不十分である。

 よって、本書はごく個人的なフィールドワークの記録であることを、あらかじめ申し上げておく。

 なお、真偽のほどは読者諸氏に委ねるものとする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る