概要
少年たちは抱き合って悪夢を見る
後の大宰相イブラヒム・パシャと、皇帝スレイマン1世となる不憫な少年のとある夜。
*そこまで直接的な描写はありませんが、この子たちは“とても親密な間柄”です。
*それぞれに怖い夢を見ていますが、その夢の内容がちょっとエグいかもしれません。
*親族殺しネタが出てきますが、これはオスマン帝国の制度です。
*奴隷制とかも出てきますが、これもオスマン帝国の制度です。
*壮麗者スレイマン大帝を「不憫な子」扱いしていますが、これは私の趣味です。
*そこまで直接的な描写はありませんが、この子たちは“とても親密な間柄”です。
*それぞれに怖い夢を見ていますが、その夢の内容がちょっとエグいかもしれません。
*親族殺しネタが出てきますが、これはオスマン帝国の制度です。
*奴隷制とかも出てきますが、これもオスマン帝国の制度です。
*壮麗者スレイマン大帝を「不憫な子」扱いしていますが、これは私の趣味です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!複雑に絡み合った、感情の糸。
徹頭徹尾、後の「大宰相」イブラヒム・パシャのモノローグである。この点のみを念頭に置いて読むだけで、冒頭が「殺された大宰相とのやり取り」である事に大いなる含みをもたらすことだろう。
ここに記述されている「奪う」「奪われる」「復讐する」には、実に重層的な折り込みがなされている。一読再読では、なかなか読み解ききれなかった。あるいは今も読み解ききれてはいないのかもしれない。同作者の他のスレイマン−イブラヒム談話に較べても、極めて異質と言っても良い折り込みぶりである。なぜならば、シリーズの他の作品と違い、この作品に他者はいない。かれを最も揺さぶり続けているスレイマンとて、このストーリーにおいては額縁…続きを読む