さいごにへの応援コメント
うーむ、面白かった! 戦いの果てに登場人物たちが消えてしまうことはわかっていつつも、つい読みすすめてしまう物語の力がありました。最後がザンチノと、若い二人の余韻でしめるのも好きです。
作者からの返信
西さん
コメントありがとうございます!
全ての生のその先にあるもの。彼らが求めたのは答えではなく、結末でもない。
はじめからそこにあり、連綿と続くものの一部となるため、歪みを自らもたらした者達の物語であったと思います。
最後までお読みいただき、ほんとうにありがとうございます。とても励みになります。ウラガーンシリーズは他にも執筆しておりますので、またお時間がありましたら、今後ともよろしくお願い申し上げます。
四八六年 九月の戦いへの応援コメント
べあとりーしゃたんんんんん!!!!工兵たちのちらちらがかわいい。もう、もうっ!なんなのーーーーーーーー好き!!!!!
どの登場人物も愛嬌があって、捨てがたい。みんな好きだなぁ。ラーレに生が宿っているように感じて、とっても安心します。うぅ、ラーレぇ!
作者からの返信
紅蛇さん
何者でもなかった彼らは皆、場を得て己であらんと生きています。
己が為すべきを為す、その先にあるものは。
ベアトリーシャのツンデレ具合に私もだいぶヤラれてました!(笑)
創るへの応援コメント
第一部完結、お疲れ様です!!
お父さん、可愛い嫁ができたよ!孫ももうすぐ生まれるよ!!
そしてラーレとヴィールヒが何かもういい感じにいい感じでニヤニヤしてしまいました!
イリヤ……とにかく無事で良かったです。
彼は彼の決めた道を行くのですね。
パトリアエの誕生を、しかとこの目で見届けましたぞーー!!
作者からの返信
トキさん
ここまでで五十八万字、お付き合い下さり、ありがとうございました。
このザハールの父、途中でも出そうかと思ったのですが、回想の中だけに留まってもらい、最後に「儂に言わずともよい。二人で語れ。そして、産まれてくる子に、問え」と言ってほしくて、ずっと隠居してもらっていました(笑)
戦いが終わってみると、案外、ヴィールヒとは少年のまま大人になったようなところがある、ということも見えたりするもので。
ラーレの想いは、叶うのでしょうか(笑)
イリヤは、志のためではなく、ベアトリーシャによってはじめてこの世のどこに自分が立つのかを知った人間です。だから、彼は、彼女がいたところから動くことは、今はないようです。
そして、ここからです。
彼らは、創った。
彼らの星が自転を始めるには、もう少し、必要なものがあります。
それを、第二部において。
星の歌への応援コメント
ヴィールヒを王と、ニコがそう感じてしまった瞬間に勝敗は決していたのではないかと思います。
たとえその後に彼もただの人間だと知り、彼の言う歌が聴こえたのだとしても。
グロムの雷が墜とした星の音、この先ずっと忘れられそうにありません。
作者からの返信
トキさん
今この場において彼らはぶつかり合い、そして一人は散った。
どちらも正しく、どちらも人。
しかし、ニコには、ヴィールヒの見えぬものが見えた。彼は、それを見、求めてきた。
ヴィールヒとは、そのようなあらゆる人のことを、眼を細めてしか見ることの出来ぬ者。
二人の違いとは、そういうところなのかもしれません。
ヴィールヒは、他者を見ることを眩しいと感じていたのかもしれません。
だからこそ、この瞬間、彼もまた光を放った。
開いた道への応援コメント
歌が、聞こえる……。
私の耳にも聴こえたこれは、ヴィールヒが言っていたものなのか、それとも誰とも違うものなのか、はたまた内で鳴り響く心臓の音を聞き違えた幻聴なのか。
そしてついに、この時がやってきましたね……!!
作者からの返信
トキさん
ずっと、ひとつのものを、数え続けています。眼の前を通り過ぎる瞬間を。
それは、彼の中では、積み上がらない。
そういう歌であるのかもしれません。
そして、それは、彼の世界の中でのこと。
もしかすると、彼以外の人間にとっては、次へと続く鼓動であり、降り続く雨であるのかもしれません。
ただ、彼の中でのそれは、連続しない。
それが、彼が彼たる所以なのでしょう。
同じものを、きっと、彼以外の人間も、そして私達も、聴いています。
それをどのように捉えるか。
そんなところでしょう。
四八九年九月九日、名前のない時間にへの応援コメント
>お前が何のために戦うのか、それはお前だけが知ることだ
ルスランのこの言葉、イリヤの決め台詞と真逆のようで同じようでいて、不思議な感じがしますね。
そしてラーレは、いよいよ行くのですね。逝くのではなく、生くために。
作者からの返信
トキさん
よくぞ気付いて頂きました。
生と死はとても近く、似ていて、そして非なるものという言葉にも通じるものがあります。
全く違う意味のようでもあり、同じことを言うようでもあり。
まるで、あるものを追い、ぶつかり合う彼らのようではありませんか。
ラーレは行きます。どこまでも。彼女の求めるところに従って。
彼女の、「ゆく」という言葉がすごく好きです。
流れる星、苛立つ男への応援コメント
ここにまた、一つの墜星。
軌跡も見えぬほど暗黒の星、けれどその中には確かに彼だけの熱く冷たい核があったことを、私は知っています。
苛立てど星には届かない。
何故なら我々が観測する頃には、とっくに墜ちているのですから。
作者からの返信
トキさん
彼もまた名を変え、姿を変え、ニコのもとで新たな生を生き、求め、示そうとしたのです。
彼が最も欲しかったものは、もう彼の手の届かぬところに行ってしまった。
ただ、イリヤとルゥジョーは、ぶつかり合いました。
ただ、イリヤは生き、ルゥジョーは死にました。
彼らとは、ただそれだけの存在であったとも言えます。
彼らの星としての輝きを知る者は、あまりにも少ない。
絶望の中に姿を消したイリヤですが、再び史記に戻ってきます。
どのような形でまた現れるのか、お楽しみに。
世界を注ぐへの応援コメント
この回、すごく染みました。
染みるというか沁みるというか……ダメです、言葉にできません!
作者からの返信
トキさん
ヴィールヒが見ているもの、彼が感じること、思うことを、極力描かぬようにしてきました。
彼は、どうやら、こんな男のようです。
その刹那だけを永遠に積み上げ、繰り返す。それが、彼が強いられた生。
怒りで足を踏み出すことすら許されぬ、地下の闇。
そこに、彼はまだいるのかもしれません。
彼は、彼の言う通り、生きてはいない。
だが、人は、彼を通して、生を見ようとする。
彼は、無遠慮にそれを受け入れ、注がれるままに、ここまで来ました。
個というものの超越。
彼は、そこにいます。
そして、彼は、それを特に望んでいるわけでもない。
一人の女、同じ雨の下の男への応援コメント
ちょっと待って……アナスターシャ、もしかして?
ニコの見る夢がザハールがずっと感じ続けていたもの同じだというのも、何だか不思議ですね。
作者からの返信
トキさん
不調だそうですよ。いろいろ。
夢は、アナスターシャを求める者が見るのか、アナスターシャが求める者に見せているのか。
四八六年 九月の戦いへの応援コメント
モノクロだったラーレの世界に色彩が……!
いや、もしかするとこれまで色というものを認識したことすらなかったのかもしれませんね。
さてヴィールヒは何をしようとしてるのかな?ワクワク♡
作者からの返信
トキさん
おお、ミスチルみのあるコメント…!(笑)
ヴィールヒは、トランプで言うところのジョーカーですので。ジョーカーらしい仕事を。
脈動への応援コメント
やや湾曲した片刃の剣、黒髪の青年……やだ、思い出したら涙出そうに。°(°´Д`°)°。
もう一度読み返したくなってしまったではないですか!!
イリヤの慎重さは大いなる武器ですね!
サヴェフってペトロより小柄であるはずなのに、存在感のせいか、いつもすごく大きく感じます……。
作者からの返信
トキさん
「あなたは、それを望んでいる。あなたがそれを許すかどうかは、別として。あなたが、もし許すなら、読み返してみればいい」
byかつて存在した、聖女と呼ばれた女
イリヤは、登場したときから、この役割を担ってもらおうと思っていました。暗殺者というのは往々にして神経質であったり、臆病であったりすると言いますので。
そしてサヴェフ。そうなんです。彼を小柄と描いてきたのも、彼が後に語り継がれる彼に変貌してゆく様を引き立てるためでしてね…ヘッヘッ…
崩壊への付け火への応援コメント
うおお……与えたものなのだから奪うも自由、か。
ウラガーンは自ら潤沢に育てたトゥルケンをどうするのだろうか、とハラハラしてましたが、まさかこうくるとは!
にしてもジーン、すごいや!!
そしてベアトリーシャがイリヤの名前を聞いた時の反応が可愛いです♡
作者からの返信
トキさん
コメントありがとうございます!!
与え、膨張させ、ナシーヤに攻め込ませ、それが不利となったら与えたものを奪う。その方針を決めているであろうサヴェフは、もうこの時点でこのあとのトゥルケンをどうするのかを考えているのでしょう。
徐々に明らかになってゆきます。
ビーシャ(ベアトリーシャの愛称です)ちゃん、いつのまにかツンデレしています(笑)
さいごにへの応援コメント
完結、お疲れ様です!
生きるとは戦いとは、求めるものとは、そして求めるとは……それぞれに想いがあり、また私も物語を読む中で様々な感情に翻弄されました。
最後にここで星屑の花に出会えるとは(笑)
粋な演出に、思わずニヤリとしてしまいました。
魂に刻まれるほどに熱く痛く愛おしい物語をお届けくださり、本当にありがとうございます!
作者からの返信
トキさん
戦い、多くを失いました。彼らが得たものとは、戦いにおいては無く、そもそもはじめから己の内にあったものでしかなかった。
それを、彼らを知る人は知ることになった。そういう一節であったのかもしれません。
そして、人の心にある当たり前のものこそ美しく、芳しい香りを放つ。星屑の花が、それを象徴しているように思えます。